夜勤病棟の女神様(仮)

ひよっこナースの日常

看護師国家試験

第111回看護師国家試験を味わう(5) 採点除外等の取扱いをした問題

第111回看護師国家試験の合格発表が昨日なされました。サクラサクと連想し2023年1月をめどに廃止予定の定文電報*1に思いを馳せたりもしたのですが、サクラサクは定文ではありません。そもそも大学によって違った*2そうです。毎年この時期にこれを調べて「あ…

第111回看護師国家試験を味わう(4) 怪しさにお役所仕事を垣間見る(午後76)

三大なんちゃらの怪しさ 平成27年(2015年)時点での世界の三大感染症に入るのはどれか。 ポリオ <急性灰白髄炎> マラリア 天然痘 麻疹 (第111回看護師国家試験 午後76) 「三大なんちゃら」とか来たら疑ってかかるのは基本。諸説あることは少なくありませ…

第111回看護師国家試験を味わう(3) 射出される精子は玉虫色か(午前80)

第111回看護師国家試験で気になった問題を見ていきましょう。まずは複数正答がある問題から。今回そんな物言いをつけたいのはこの午前80だけでした。 出題意図の外側での失敗か 射出される精子が通るのはどれか。 精嚢 尿管 尿道 膀胱 前立腺 (第111回看護…

第111回看護師国家試験を味わう(2) 惨敗と言わないで(午前32, 午後21, 22)

苦節5年? 多少は話のネタになりそうな予想問題の当たり外れ。 看護師たるもの二枚舌であれとの示唆か 筋肉内注射の問題、出ましたね。尤もこれ自体は過去問にも存在しています。さて、予想問題における肝である更新された手技は含まれているのでしょうか。 …

第111回看護師国家試験を味わう(1) 今年もあっさり薄味に

昨年より引き続き、むしろ昨年よりもひどいCOVID-19大流行の中で行われた第111回看護師国家試験。さすがは前回同試験で他省庁の見解を無視した厚労省、大型試験で先行する文科省がCOVID-19に関連した体調不良で受験できなかった受験生への振り替え受験等によ…

第111回看護師国家試験 予想問題3問(看護師(17)編)

いやはや、この1年間は国家試験ネタをほとんど書けませんでしたね。来季は心を入れ替えてと言いたいところですが、またいろいろとあるからなぁ。それはさておき、間もなく第111回看護師国家試験。今回も予想問題を作りましたよ。 昨年までの分はこちら。 第1…

第110回看護師国家試験を味わう(3) ぼくは隷属的なんだよ(午後119)

問題そのものとして気になったのは前回の午前3と、この午後119です。こちらは定義のある話ではありませんから、なかなか難しいところですね。 入院させたからと言ってはいけない 早速問題を見てみましょう。 Aさん(88歳、男性)は、10年前に脳梗塞を発症し…

第110回看護師国家試験を味わう(2) フロンの使用は不適切(午前3)

不適切問題に期待を膨らませる受験生も少なくないであろう中、今年も日看学協から物言いがつく時期となりました。しかし今回は物言いを付けにくそう。明解な問題ばかりです。私が気になったのは2問。午前3の大気汚染物質について、午前119の夜間不穏患者に対…

第110回看護師国家試験を味わう(1) COVID-19の影響で薄味に?

ただでさえCOVID-19大流行、前日23:07には福島県沖M7.1の地震が起こり、人間は自然を制することができていないのだと改めて思い知らされた中での第110回看護師国家試験となりました。全会場で開始が1時間繰り下がり、古巣の弘前を含むいくつかの会場ではさら…

第110回看護師国家試験 予想問題3問(看護師(17)編)

久しぶりがこの記事になってしまいました。第110回看護師国家試験 独自予想問題3問のお時間です。ここのところblogの更新を休んでいたのはCOVID-19の影響、ではなく、ただ冬眠していただけです。北の果てでは春も遠いのですが、そろそろ起きなくてはなりませ…

第109回看護師国家試験を味わう(3) Standard Precautionsを改めて問う(午前33 詳説)

昨日、予定通り第109回看護師国家試験の合格発表がなされました。合格率は89.2%、新卒者のみで94.7%といつも通りです。 当blogにおける注目はもちろん正答。まずは先に取り上げた午前33。 nsns.hatenablog.com 正解はフル装備、現場はどうする クロストリジ…

第109回看護師国家試験を味わう(2) COVID-19に退路をふさがれた厚労省(午前33)

正解が発表される前に取り上げておきたかった、今回一番熱い問題。COVID-19がなければ、受験生や日看学協から物言いがつこうと、厚労省は点数調整込みでいい加減に対応すればよかったのでしょうが。COVID-19、SARS-CoV-2の感染を如何に防ぐかに通ずるこの問…

第109回看護師国家試験を味わう(1) 予想問題の連敗と反省

今年もつつがなく終わったらしい看護師国家試験。私も昨日やっと一通り解き終えましたので、味わっていきましょう。今年こそ通年でちょこちょこと進めたい。 予想問題が当たっ、て、ない まず取り上げるべきは午前1、試験の最初の問題。 平成29年(2017年)…

不正が容易な試験は公正か

いつになったら解禁かなと考えていたのですが、もういいんじゃないかなと思って書きます。 看護師国家試験の受験中に驚いたこと 今年は明後日に迫った看護師国家試験、私は一昨年に受験したのですが。受験中に驚いたことが2つあります。 1つめは、途中退出可…

第109回看護師国家試験 予想問題3問(看護師(17)編)

ギリギリかと思ったらまだ5日も残っている状況で今年も作ります。第109回看護師国家試験 独自予想問題3問のお時間です。ますます世間から遠のく稚内から予想しましょう。 昨年までの分はこちら 今回109回も前回、前々回と同じ「保健師助産師看護師国家試験出…

第108回看護師国家試験を味わう(7) 飲水はペットボトル管理がおすすめ(午後99)

第108回看護師国家試験を味わう連載。しれっと母性領域をすっ飛ばして続けます。 教科書を置いて現場へ行くのはずるくないか Aさん(82歳、女性)は、Alzheimer<アルツハイマー>型認知症で、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準IIb、要介護1である。息子と…

第108回看護師国家試験を味わう(6) 最期も金目でしょ(午前72)

第108回看護師国家試験を味わう連載。引き続き日看学協から物言いがついた問題を見ていきましょう。 金持ちかも知れないけどね Aさん(77歳、男性)は、脳梗塞による左片麻痺があり、右膝の痛みにより立位が困難である。端坐位で殿部をわずかに持ち上げるこ…

第108回看護師国家試験を味わう(5) 試験戦術が先々役立つ?(午前49)

第108回看護師国家試験を味わう連載。国家試験も迫ってきておりますからちゃっちゃと捌いていきますよ。 医術ではない、戦術だ Crohn <クローン> 病の患者の食事指導で適切なのはどれか。 「食物繊維を多く含む食事にしましょう」 「蛋白質の多い食事にしま…

第108回看護師国家試験を味わう(4) 今もそこにある結核(午前33)

第108回看護師国家試験を味わう連載。今回は日看学協からの物言いはなかったものの、厚労省が「採点除外等」とした問題。 病気と政策の狭間で 平成27年(2015年)の日本の結核対策で増加が問題とされているのはどれか。 新登録結核患者数 菌喀痰塗抹陽性の肺…

第108回看護師国家試験を味わう(3) とにかく押しとけ?(午前5)

さて、寒くなると再開される連載、看護師国家試験を味わう。しばらくは試験問題に対する日看学協の物言いを通じて、試験を味わっていきたいと思います。第107回に対しては日看学協の物言いが適当か否かって視点でしたが、第108回からは純粋に試験問題とその…

日本人の死因、上位3つを言えるかな?

去る6月7日、厚生労働省が「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」を発表しました。同概況によると、最新の死因上位3つは。 今、国家試験に出たら多くの看護学生は失点しそう 悪性新生物 心疾患 老衰 そうです、2018年、3位に変動がありまし…

第108回看護師国家試験を味わう(2) 日看学協、物言いで痛恨の見逃し

今年も日本看護学校協議会の看護師国家試験に対する物言いを通じて、看護師国家試験を味わう連載を始めましょう。初回は概観として、日看学協の物言いと厚労省が発表した誤りとの対応を見てみます。 昨年よりも弾を撃ってしまったが 問題番号 日看学協 厚労…

第108回看護師国家試験を味わう(1) 試験対策はいらない

第108回看護師国家試験を受験なさったナスたまのみなさま、遅ればせながら、お疲れさまでした。問題予想をことごとく外した私です。一通り解くのにも結構かかり、さらにこの記事を書くまでにもっとかかりで合格発表も近づく今日この頃ですが、今年も味わって…

第108回看護師国家試験 予想問題3問(看護師(17)編)

今年も大胆に予想する第108回看護師国家試験 独自予想問題3問のお時間です。稚内に引きこもっていて社会の流れが読みにくい状況なのが何ですが、1年間生きてきた経験を厚労省の提示する出題基準に混ぜ込んで予想していきましょう。 なお、今回108回も107回と…

第107回看護師国家試験を味わう(10) 日看学協の物言いに対する検討総括

第107回看護師国家試験を味わうシリーズ、最終回。日看学協の物言いが適当なのかを長らく検討してきましたので、ここでまとめましょう。 かれこれ1年近くにわたって、日看学協の物言いを検討し、また検討を窓口に第107回看護師国家試験を味わってきました。…

第107回看護師国家試験を味わう(9) 最後はあっけないものさ(午後114)

第107回看護師国家試験を味わうシリーズ。日看学協の物言いが適当なのか、その内容を検討する7回目。これが最後の問題です。 受験生としては楽々解答できるが まずは問題から。 Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にParkinson〈パーキンソン…

第107回看護師国家試験を味わう(8) 当日私は解けませんでしたが(午後105)

第107回看護師国家試験を味わうシリーズ。日看学協の物言いが適当なのか、その内容を検討する6回目。ここで日看学協に黒星が着くと、負け越しが決まる重要な一番です。 試験に対する技術が問われる状況設定問題 午後105に対する物言いですが、ここは連続して…

第107回看護師国家試験を味わう(7) 問題文だけで解けるもまた楽しからずや(午後65)

第107回看護師国家試験を味わうシリーズ。日看学協の物言いが適当なのか、その内容を検討する5回目。第108回試験まであと1か月強、サクサクいきましょう。 問題文を軽視する傾向にあるだろうか Aさん(70歳、男性)。1人暮らし。脳出血の手術後、回復期リハ…

第107回看護師国家試験を味わう(6) KISSより…大切なものはない(午後24)

第107回看護師国家試験を味わうシリーズ。日看学協の物言いが適当なのか、その内容を検討する4回目。仕事納めを済ませた大晦日、まずは平常運転。 それが看護師らしさなのかも知れないが 午後24も午後22に続き、厚労省も不適切であったと認めている問題です…

第107回看護師国家試験を味わう(5) 八百長なんて言わないで(午後22)

第107回看護師国家試験を味わうシリーズ。日看学協の物言いが適当なのか、その内容を検討する3回目。昨年の今頃は冬コミでしたよ。今年は仕事納めもまだなので、明日までここを更新する予定。 だから言うよ、キミは合格できるって 午後22は日看学協から物言…