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第110回看護師国家試験を味わう(1) COVID-19の影響で薄味に?

ただでさえCOVID-19大流行、前日23:07には福島県沖M7.1の地震が起こり、人間は自然を制することができていないのだと改めて思い知らされた中での第110回看護師国家試験となりました。全会場で開始が1時間繰り下がり、古巣の弘前を含むいくつかの会場ではさらに1時間繰り下げ。それでも間に合わない受験生には13:30から開始という措置になり、予備日を設けていない中では最大限の対応となりました。1時間繰り下げでは午前の終了が13:30なので、問題が伝わらない範囲ではギリギリですね。

私も早速解いてみましたので、予想問題の当たり外れと、第110回の概観を見ていきましょう。

予想問題は惨敗

当blogの予想問題はかすりもしませんでしたね。一番力を入れていた個人防護具の問題。実際に出たのは今だからって内容でもありませんでした。

空気感染を予防するための医療者の個人防護具で適切なのはどれか。

  1. 手袋
  2. N95マスク
  3. シューズカバー
  4. フェイスシールド

(第110回看護師国家試験 午後21)

選択肢にフェイスシールドが入ってくるのは今風なんですかね。正解は考えるまでもなくN95マスクです。

総じてあっさり、考える問題は少ない

全体的にも「考えるまでもなく」という問題が多かったように感じます。午前も午後も私が解答して1時間程度ずつ。例年1時間半かかっていたような記憶があるので、そーゆーことなんだと思います。正答率は8割で、私の能力が変わった風でもなく。考えなくても解けるし、考えても解けないという内容だったと言えるのでは。

状況設定問題と呼ばれる、患者の状況が示された上で設問される問題では、ここ最近はその場で考えて答えを導くという傾向、その筋に言わせれば実習をちゃんとやって考える経験をしてくることが大切的な傾向があったのですが、今回は状況設定問題も覚えていれば解けるばかりだったような。この辺は、COVID-19の影響で臨床実習に出られなかった今年の看護学生に対する配慮なのかも知れません。試験を愛する受験生のみなさまにとっては退屈だったことでしょうが、四大の学生と違って、そーゆー学生はまずいませんよね。みなさん、よかったのではないでしょうか。

2019年からの流れは「試験対策はいらない」であり、3年間やってきたことを念のために確認する試験になっていたと捉えています。普通に看護学生やっていれば合格に必要な正解は出せるでしょ、と。今回について言えば、少し、試験勉強を期待していたところもあるのかなと。とは言え合格者となる9割の集団に入るためには、そこまでどうこうって話ではないかも知れません。

一般教養枠は炎上で有名な人生会議

今年は一般教養問題が復活しまして、厚労省が「人生会議」として売り出している「アドバンス・ケア・プランニング」について出題されました。教科書にはまだないんじゃないかなぁ、確認したわけではありませんが。ソーシャルメディアに強い今時の学生さんには朝飯前の問題だったことでしょう。

 現在の日本の終末期医療において、患者の将来の自己決定能力の低下に備えて、患者・家族と医療者が今後の治療・療養について気がかりや価値観を定期的に話し合って共有し、患者の意向に沿った医療を提供することが望ましいとされている。

 この内容を示すのはどれか。

  1. グリーフケア
  2. 代理意思決定の支援
  3. アドバンス・ケア・プランニング
  4. アドバンスディレクティブ<事前指示>の支援

(第110回看護師国家試験 午後43)

既成事実としてねじ込んできたな。ご存じの通り、厚労省は一般向けの「人生会議」ポスターを派手に燃やしてしまいました*1。2019年11月25日に発表し、26日には中止を決定するほど。こりゃもう医療従事者側から固めていくしかないねって狙いなんでしょうけど、それで今までと何が変わるのかは疑問です。長年やってるインフォームドコンセントですらinformed consentではなく、現場では「ICする」なんて単語を日常使っちゃう医療従事者界隈を知らないわけでもあるまい。インフォームドコンセント同様、言葉が定着すればいいと思ってるんですかねぇ。

余談ですが「・」が登場するのは3語以上繋げるときだけなのかしら。アドバンスから始まる単語が2つ並ぶときになります。そして、漢字表記が併記される基準って何なのだろう。

そーいやこんなアニメあったなぁ。観たことはない。

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