今年も日本看護学校協議会の看護師国家試験に対する物言いを通じて、看護師国家試験を味わう連載を始めましょう。初回は概観として、日看学協の物言いと厚労省が発表した誤りとの対応を見てみます。
昨年よりも弾を撃ってしまったが
問題番号 | 日看学協 | 厚労省 |
---|---|---|
午前5 | × | × |
午前33 | × | |
午前49 | × | |
午前63 | △ | |
午前72 | × | |
午前95 | △ | |
午前109 | × | |
午前110 | × | × |
午後27 | △ | |
午後99 | × | |
午後114 | × | |
午後115 | × |
(凡例: △ 問題の難度が高すぎる, × 問題の誤り)
昨年より2発多い11発を撃って、当たったのは昨年より1発少ない2発。命中率は18.2%とよろしくありません。false positive 3.8%、false negative 33.3%。何よりまずいのは、問題の誤りでfalse nagativeを出してしまったことでしょうか。
厚労省の結論については採点除外等となった問題は3問と、昨年の10問(過去10年最多)から大幅に減らしました。過去10年平均の3.4問も下回り、数字の上ではまずますと言ったところでしょう。
受験生は日看学協の要望書を無視せよ
107回の検討でも申した通り、やはり、受験生は日看学協の要望書で一喜一憂してはいけません。もはや意見書は娯楽の領域で、酒の肴程度にしかなりません。合否とは切り離して考えましょう。
では、次回以降、「問題の誤り」とされた問題を1問ずつ、日看学協と厚労省の言い分、どちらが正しいのかを味わっていきましょう。
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