今年はさすがにセンスがないというか、問題制作チームはごめんなさいした方がいいと思うよ。
昨年より始めた看護師国家試験の「今年は難しかった」を必修問題の問題ごと正答率から考えてみるお時間です。
第113回は「難しい」と言うより「おかしい」
必修問題50問について、各問題での正答率を並べて計算してみました。正答率データソースはメディックメディア「ネコナースの合格予報」。
正答率 平均% | 最低% | < 90% 問題数 | < 85% | < 50% | |
---|---|---|---|---|---|
2019第108回*1 | 90.42 | 48 | 16 | 10 | 1 *2 |
2020第109回*3 | 89.62 | 34 | 14 | 9 | 2 *4 |
2021第110回*5 | 93.22 | 61 | 13 | 5 | 0 |
2022第111回*6 | 91.50 | 41 | 13 *7 | 8 | 2 *8 |
2023第112回*9 | 90.94 | 43 | 12 | 9 | 1 |
2024第113回*10 | 84.50 | 30 | 22 | 15 *11 | 3 *12 |
一目瞭然、今年のグラフだけが全然違う。正答率85から70%の問題数に差が「難しい」なのではと推測しておりましたが、そんな程度ではありませんよ。今回は「おかしい」と言ってやりましょう。そして採点除外等を必修から6問、実に12%もの問題を採点除外等にしましたよ。ひどい出来です。実はこれまで、正答率50%を超える問題が採点除外等になったのは第111回に観測された1回だけ。これは正答が複数あるという理由で合格率調整ではなかったと考えられます。が、今回は、ついに、正答率50%を超えるところにまで手を入れないと調整しきれなかったように見えます。そりゃそうだよ、こんなグラフなんだから。
今回のグラフを描くにあたり、昨年時点で欠けていた第110回のデータも見つかりましたので補完しました。ら、これは非常に綺麗なグラフで、易しかったと感じられるであろう、必修で採点除外等を出す合格率調整もいらないであろう形になっています。素晴らしい。
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*1:ネコナースの合格予報 2019-03-05 22:25時点、解答者数32806
*2:午前5は採点除外等
*3:ネコナースの合格予報 2020-02-23 16:17時点、解答者数47917
*4:午前11, 午後18は採点除外等
*5:ネコナースの合格予報 2021-02-21 16:45時点、解答者数43362
*6:ネコナースの合格予報 2022-03-05 22:34時点、解答者数45546
*7:午前6: 86%は採点除外等
*8:午前1, 午後7は採点除外等
*9:ネコナースの合格予報 2023-03-22 22:10時点、解答者数40031
*10:ネコナースの合格予報 2024-03-13 21:12時点、解答者数46410
*11:午前25: 59%, 午後2: 63%, 午後21: 51%は採点除外等
*12:午前5, 午前23, 午後11は採点除外等