夜勤病棟の女神様(仮)

ひよっこナースの日常

贈り物選びの参考に? ひよっこナースのポッケの中 2024

来春より看護学生になる、看護師になる方々への贈り物選びの参考に。ひよっこナースが使う道具が詰まったポケットの中をご紹介。退職直前の2024年版です。

「看護師さんのポケットって何でも出てくるよね」なんて言われることもありますが、私は割と物を入れていない方でした。

ボールペン

何はなくともボールペン。誰でも1本は持っています。ボールペン、正確にはペンは何でも構いません。こだわりがなければ病院の支給品もあるでしょうし、好きなのを使いましょう。紙カルテ時代には多色ペンが重宝されたようですが、今やどこの病院も電子カルテですからね。黒1色でも大丈夫、私も黒1色。日常業務ではメモとサインにしか使いません。あ、サインに使うので消せるタイプはダメですな。

私が使っているのはサラサクリップリラックマストアで買ったクリップがリラックマになっている可愛いヤツなのですよ。中身は最後、ユニボールワンに入れ替えていました。

贈り物という観点では、インキ浸透印が組み合わされたペンは喜ばれるかも知れません。私の勤め先では持ち歩くほど押印はないのですが、病院によっては押印が多いところもあるようです。

油性マーカー

テープやチューブ、身体に直接と、印をつけるときに。シリンジや点滴バッグに内容や投与速度を書くときに。これまたよく使うのが油性マジック。太さ2~3 mmのを使います。

私は病院の支給品からArtline 2 mm 黒。4年間ぐらい3 mmを使っていたのですが、細い方が便利な場面が増えたので変えました。

ノック式のを使っている人もいました。所属部署では自費購入品でしたが、他の部署では支給されているところもあったようです。

主にテープやガーゼ、ドレッシング材を切るのに使います。患者の皮膚に刃先を当てる場面があるという理由で刃先に安全ガイドが付いているものが看護師向けに売られていますが、皮膚に当てるのは退院時に患者のネームバンドを切るときだけですね。落下防止のカールコードとともに好みでよさそうです。

私が使っているのはフィットカット 安全ガイド付。普通の事務用鋏に安全ガイドがついたもので、大きめなのが難点。ポケットの中では余計に大きく感じますが、よく切れて扱いやすいので愛用しています。カールコードは付属品のクリップが壊れて、後述のものと洗濯ばさみに付け替えました。

鋏が病院から支給されるという話は聞いたことがありませんが、共用品としてはどこにでもあります。ポケットに入れて携帯するかは職場での使用頻度や個人の好み。

なお、鋏は刃物で、危険なものです。精神科等では携帯が許可されないところもあります。

駆血帯

注射や採血で針を刺すときには必須の駆血帯。ただのゴムチューブ、クリップ付きゴムチューブ、ワンタッチ駆血帯と主に3種類ありますが、自前で買うなら好きなのを選べばよいかと思います。ゴムチューブはアルコール綿でサッと消毒できるのが利点。ワンタッチは接触面積が大きく駆血時に優しいのが利点でしょうか。

私は支給品のただのゴムチューブをポケットに入れています。PICC挿入介助時にワンタッチ駆血帯が必須だと言われていてロッカーに常備していたのですが、私は結局、同介助時もゴムチューブで駆血していましたね。

駆血帯は支給品としている病院と、自前で用意する病院とで分かれます。どの種類の駆血帯にするかも含め働き出してから考えた方がよいかと思います。

看護師によっては意外とどの種類かでこだわりがあったり、どれは使えないとかあったりします。もちろん私は何でもいい人。

アルコール綿

病棟にある消耗品です。何かと出番が多いので、1枚ずつ包装されたものを5~6枚、常にポケットに入れています。

2.5mlシリンジ

こちらも病棟にある消耗品。末梢静脈ルートが詰まったときの応急処置用に1本入れています。

ワイヤーコード

ポケットの中ではありませんが、前後のベルトループに引っかけ、後述の時計とテープを通して使っています。伸びるので便利。

時計

時刻がわかれば何でも。ただ、手指衛生のため腕時計は避けましょう。

私は前述ワイヤーコードに通して携帯。シンプルで最も軽いものを選んでいます。看護学生時代からこの時計。電池が切れるたびに買い換えていて4台目かな。

お気づきの方もいるかと思いますが、各人の持つ時計の管理が各人に任されているため、タイムスタンプがバラつく問題がたまに顔を出したりします。基準となる時計に毎日合わせるような運用が望ましいのですが、やっている病院はあるのでしょうか。

壁掛け時計もあるし、院内PHSスマートフォンもあるし、時計を携帯しなくても普段の業務では困らないと思います。ただ、意外と出番になるのが死亡確認時。今や医師も時計を携帯していないことが多く「時計貸して」と言われることがあります。スマートフォン見ながらの死亡診断は何となく格好が悪いからですね。

サージカルテープ

前述ワイヤーコードに通して携帯。支給品、25 mm。粘着力が強いテープとして使っています。調べてみると、ポリエチレン製、アクリル系粘着剤、らしい。

ビニールテープ

前述ワイヤーコードに通して携帯。支給品、19 mm。ホームセンター等で買える、普通のビニールテープです。粘着力が弱い、肌に優しいテープとして使っています。

聴診器

看護師は大したことに使わないで、それなりに聴こえれば何でも。

私はたまたま特価になってたWelch Allyn Eliteを使っています。実は聴診器はポケットに入れていませんが。病棟の聴診器掛けに引っ掛けておいて、必要そうなときに持って行きます。

ちょっとお高い聴診器は贈り物としてぴったりかも知れませんが、常時携帯している職場もありますので軽めの聴診器を選ぶのがおすすめ。Littmann Lightweight II SEあたりがよろしいのでは。

勤務病棟の聴診器掛けを見ると、Littmann Classic II SE(現行IIIの前モデル)が多いかな。Classic IIIは重たい。旧型ながら上位機種のCardiology IIIと変わらんぞ。

なお、名前の刻印サービスに実用性ありません。贈り物用か、自己満足用か。誤って持って行かれないようにするためにはビニールテープ等で大きな名札を作るか、コードクリップ等のアクセサリを着けておくとよいです。私はリラックマのコードクリップを装着。

パルスオキシメーター

呼吸状態を手軽に見られる便利な機械。個人で持つものではなく病棟の共用物品ですが、私のポケットにその一つが入っていることが多く、備品定数確認の際に足りないと私が疑われがちです。

自前のものを持っている人もたまにいますが、どこの病院にも備品としてあります。

ポケットの中からいなくなったもの

かつてポケットに入れていたものの、使わないなと入れなくなったものがいくつか。

輸液ゲージ

点滴の滴下速度をササッと求められる賢い計算尺。しかも軽くて薄い。入職時にはおすすめ。

輸液ゲージ丸型・ピンク 25-3050

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今となっては暗算で。と言っても、だいたい100ml/hが1滴/2秒とか、そんな感じ。患者の動きでずれるわけでちょくちょく補正しないとなりませんから、それでいいんですよ。

電卓

こちらも点滴の滴下速度を求めるのに使います。特に、ポンプを使って精密な投与を行う場合の計算用です。ポケットに入れておくかどうかは好みですが、新人のうちはあった方がいろいろな意味で穏やかに終えられると思います。

PDA(とこの業界では未だに呼びますが、Android端末ですね)の電卓機能を使うようになりました。

タイマー

あとでやろうを忘れないために。これも新人のうちはあると便利だと思います。

こちらもPDAのアラーム機能を使っています。

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