夜勤病棟の女神様(仮)

ひよっこナースの日常

年越し宗谷岬、今年もどうかご安全に(360日後だけど)

あけましておめでとうございます。昨年末から元旦にかけては暖かめだった(と言っても氷点下)稚内ですが、2日から本気を出してきましたね。道内各地での降雪量も増えているようです。

さて、そんな穏やかな年越しでしたから稚内は大賑わい。街は相変わらず寂しい感じでしたけど。宗谷岬が大賑わいでした

例年「年越し宗谷岬」のために全国各地からバイクに乗った人たちが集まってきます。自転車や徒歩というさらなる強者も。そりゃもう気持ちはわかるんですよね。夏になれば私もバイクに乗りますし、今年は私も徒歩で年越し宗谷岬でしたし。

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胸部プロテクター重要、胸を失えば人は死ぬ

私も好きだからこそ伝えたいことがある。胸部プロテクターを装着しましょう。近年のライダー向け安全啓発では散々繰り返されていることなのですが、これ、病棟看護師的にも本当に重要だと感じます。夏も冬も、胸郭に受傷して救急搬送されてくる人はいるのですよ。

毎度挙げられるデータですが、警視庁「二輪車の交通死亡事故統計(2021年中)」によれば過去5年間の死亡事故における致命傷部位の1位が頭部(48.7%)、2位が胸部(28.0%)。ここまでで全体の3/4を占めます。実はこのデータは都内のもの故に死者の半数を通勤中が占めるという特殊なものではあるのですが、胸部外傷が危険なことはどのような状況下でも変わりません。

いいですか、その部位が失われたことを考えてみてください。

  • 頭が失われる → 死ぬ
  • 肺が失われる → 死ぬ
  • 足が失われる → 死にはしないかも

こういうことです。「胸部」と言われるとピンとこないかも知れませんがそこには肺や心臓が入ってるんですよ。事故で受傷したら最悪、呼吸ができなくなると言うことです。

バイクをやめろと言う看護師よ滅べ

看護師は学生時代に必ず「全人的に患者を診る」とか「患者の生活を最優先に」とか習います。学生時代どころか大抵の病院の看護部はそんな感じの看護目標すら持っています。それにもかかわらずバイク事故で入院してきた人を見ると「危ないから乗るのやめたら」的な話が出るんですよね。お前ら自分が何を言ってるのかわかってるのかと。

バイクが危険な乗り物であること、年越し宗谷岬が難しい挑戦であることは乗ってる連中が一番よくわかってる。それでも好きでやってるわけですよ。看護師が考えるべきことは如何にすれば危険を低減できるか、再来院を回避させられるかでしょう。

私も事故経験者ですからあまり偉そうなことは言えませんが、バイク事故の患者がいると聞けばバイクや装備について聞きますよね。踏まえて、この3点は伝えたい。

  • タイヤはケチるな
  • ヘルメットはフルフェイス
  • 胸部プロテクターを装着しろ

胸部プロテクターの装着率が上がってきている主な原因がバイク仲間からのすすめという話もある*1ので、目新しいネタでもありませんが書いてみました。


RSタイチのジャケットを着ていたときに使ってた。昨秋からジャケットをクシタニに変えたのでプロテクターも変えた。

ジャケットに装着するタイプが一番手軽だと思うけど、装着方法が各社バラバラなのが何とも。JMCAにがんばって欲しいところ。マジックテープを貼ったり、スナップボタンをつけたりすれば何となく互換性は出せるみたいですけどね。

え? 高いって? 3,000円台からあるから、本当に、絶対、着けた方がいいって。

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