これは今朝、いや、今日の午後、私が起きた直後の写真です。結構雪が残ってますね。
稚内では春の訪れを拒むがごとく冬が戻ってきまして、昨日は予報通りに暴風雪となりました。尤も気温はさほど下がらず日中は1℃台でしたから、雪は重たく、東京で降るような雪でした。
昨日の夜はこんな感じ。
雪より手強いのは風
北海道遺産でもあり観光資源でもある宗谷丘陵にすら発電用風車を立てさせる稚内は風の街。稚内でCOVID-19が流行らないのはウイルスが風で飛ばされるからだと笑われた時期まであるほど、年がら年中風が強い。街も風には慣れたものとは言え、あまりに強い風には負けてしまいます。
昨日の風がどのぐらい強かったか、アメダスの記録で2023年4月16日の稚内を見てみましょう。
- 最大風速 21.5 m/s
- 瞬間最大風速 27.6 m/s
- 平均風速 14.6 m/s
最大風速で20を超えるなんてそうそうありませんよ。
この強風で困るのは電線が揺れること。電柱を伝ってる電線や通信線が揺れて瞬断するんですよ。
仕事中の病棟でも蛍光灯が消えることが体感でわかる程度の瞬停が繰り返され、ラインインタラクティブの小型UPSがちょこちょこ反応していました。見た限りPCがリブートするほどではなかったのは幸いでしたね。
ここまで読んでIT業界のみなさまは気づいていらっしゃるかと思いますが、病院の電源保護はさほど強力ではありません。無保護のところもあるでしょうし、保護があると言っても停電してから発電機を起動して一部接続を切り替える程度。常時インバータ給電のUPSを噛ましているところななんてあるのでしょうか。電源について言えば、データセンタなんかに比べてずっといい加減ですよ。一応端末で補うようにはなっていて、継続性が要される人工呼吸器なんかは内蔵バッテリで稼働できます。どうでもいいものはどうでもいいやという割り切った設計とも言えますが、実運用でその割り切りが受け入れられるのかは微妙なところ。とは言え停電してしまったらどうしようもないので、2018年9月の北海道胆振東部地震による停電での経験を踏まえて言えば、割り切りを受け入れるほかないといった感じでした。
稚内市街地は瞬停程度で済んでいましたが、近隣では大きな影響も出ていたようです。恐るべし強風。
本日、降雪により、ネットワークが不安定なため、2限目のコンピュータ・アーキテクチャ、情報システム設計論、4限目のメディア・リテラシーの授業は休講となります。 これ以外の授業については、通常通り行います。
降雪の影響となっていますが、おそらくは風雪の影響。雪だけでダメなら4ヶ月ぐらいは使えませんから。
自宅の光回線も微妙な具合の時があるんですよね。深追いしていませんが、線が天候に影響を受けているんだろうなと。
【利尻営業所に関するお知らせ】令和5年4月17日 現在、利尻営業所では電話回線、インターネット回線が不通状態となっております。原因は現在調査中です。お客様には大変ご迷惑をお掛けしますが、ご予約などのお電話は礼文営業所や稚内営業所へお掛けくださいますようお願い申し上げます。 #宗谷バス
島も大変だったようで。島こそ通信回線を絶たれると厳しそう。
2023/04/16 20:29 → 2023/04/17 01:45
停電が発生した住所 稚内市大字宗谷村字増幌
停電発生時の停電戸数 約200戸
停電原因 設備の故障(風雪の影響)
もちろん停電も出ておりました。
意外と宗谷丘陵そのものは紹介されていない。