夜勤病棟の女神様(仮)

ひよっこナースの日常

言葉がわからないからわからないわけではない、こともある

新幹線に乗っていたら英語で話しかけられ、またパッとしない対応になってしまった私です。Japan Rail Passは使えないから知らないんだよ(言い訳)。ま、まあ、彼女の得たい情報は渡せたのでよしとしましょう。

始発で最北端を出る

そんな私は今日もDuolingoで英語を学んでおりますが、先日出てきた例文でふと思い出したことがあります。

咳が出るから咳止めと、喉が痛いから痛み止めと、眠れないから...

風邪の患者に睡眠薬くださいって言われたら、どうです?

少なくとも日本では「え?」ってなると思うんですけど、英語圏の国、どこまでかはわからないのですが、少なくともUSでは一般的なようです。Duolingoの例文にもなるぐらいに。

その例文を読んで、発熱外来で「sleeping pillをくれ」って言われたのを思い出したんですよね。そのときは私も「え?」ってなりました。

でも、よく考えたら何もおかしいことはない。咳やら何やらで眠れないという症状に対して、対処する薬をくれってことなんですよね。なるほど、風邪では基本的に対症療法のために薬を使っているのだから、睡眠薬だってあり。咳やらの眠れない原因を抑える薬は出されていても、それでスパッと抑えられたりはしませんものね。昼間やっていることは昼寝だけの入院患者が睡眠薬を要求してくるのとは違うわけですよ。妥当な対症療法。

昨今の先進諸国ではEBMの推進により、使える薬が違うという事情を覗けば、同じ病気に対してはだいたい同じ薬物療法を行うはずです。が、意外と、受診理由として多いであろう風邪での処方に驚きが生じるほどの違いがあるのはおもしろいですね。

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