無駄遣いは文化を紡ぐ行為。無駄遣い最高! とゆわけで、趣味で乗っている奢侈品のバイクについての話題だよ。
私が住む場所は稚内市、バイク乗り憧れの道として名高い日本海オロロンライン、道道106号線の北の終着点付近です。初代稚内駅のあったところ。オロロンライン沿いのセイコーマートはここが最北。北海道を目指してくるライダーにしてみればこんな熱い文字列の並びもないだろうって位置にあるのが我が家です。
長距離ツーリングが趣味のライダーの多くはオロロンラインの名前を知っていますし、名前を知らなくても日本海沿いに北上するひたすらまっすぐな道と言えばみながわかるほどです。そんな有名なオロロンラインですが、その道沿いに住むライダーってのはそう多くないのでは。
とゆわけで、オロロンライン沿いに住むバイク乗りが感じる、オロロンライン沿いに住んで良かったことと悪かったことを書いていきましょう。
良かったこと
いつでも気持ちよく走れる!
あの景色が毎日でも見られる
自宅の前はオロロンライン沿いとはいえ市街地ですが、10分も走れば市街地を出て、見渡す限り誰もいないことすらあるあの景色です。素敵。
渋滞のない日帰り旅を満喫
そのまま南下して羽幌で山側、霧立峠を貫く国道239号へと入り、士別に出たら国道40号を北上して帰ってくる。これで400kmほどですが、どこにも渋滞などありません。すんなり日帰りで走れます。バイクの水温はいつだって最低、燃費はいつだって最高。なんて素敵なんでしょう。
悪かったこと
何事も度を過ぎれば、ね。
タイヤの真ん中だけが減っていく
地図を見ていただければわかりますが、旅の始まりとなる日本海オロロンラインの南下では真っ直ぐな道が100km以上続きます。上述した羽幌までで130km、留萌まで行くなら180kmです。当然ですが帰ってくるときにも同じ距離を真っ直ぐ走ってくるわけで、旅するたびにタイヤの真ん中が激しく減っていきます。今まで何セットもタイヤを替えてきましたが、悲しいほどに真ん中だけが減ります。
ちなみに稚内から日本海オロロンラインではなく、真ん中の国道40号や、オホーツク海沿いの国道238号を選んでも真っ直ぐな道は100km以上。稚内に住む限り、センターのスリップサインだけが現れる悲しい減り方は避けられません。尤も、北海道全域でこの傾向はあるんですけどね。
真っ直ぐに飽きる
年に1回、2回走るなら、うあーまっすぐだーって喜べるんでしょうけど。1シーズンで何回走るんだろうね、片道1回として30回ぐらいは走るんですかね。何もないただひたすら真っ直ぐな道なんて飽きますよ。この辺は乗っているバイクにもよるのかも知れませんが。私の場合、VFR800F、CBR1000RR-R Firebladeといずれも直線を楽しむバイクではありませんからねぇ。
疲れて帰ってくるとき、手塩以北の本当に何もない原野を走る70kmなんて苦行。でも、稚内市街地に入る直前の夕日が丘パーキングあたりで、耐久レースで最終コーナーを回ったが如くアクセルを緩め、上体を起こし、「ただいまー」とヘルメットの中で言うのはいつでも達成感があるものです。真っ直ぐなことには飽きますが、真っ直ぐな道を走りきることはいつだってそんなに悪くはなかったです。
虫、虫、虫
北海道を走ったことがある方ならご存じでしょうが、とにかく虫が多く、夏に100kmも走ればバイクもヘルメットもジャケットもパンツも虫、虫だらけ。この傾向は北に行くほど強く、オロロンライン沿いで言えば留萌以北あたりは虫虫虫虫虫って感じですよ。おかげで頻繁に洗車するし、ジャケットとパンツはレザーだしちゃんとお手入れもするし*1と、趣味としては悪くない方向に振れている気もしますが。
気持ちよく走れるのはとにかく最高
オロロンライン沿いに住んでみて、バイクで走るって最高だなって思えた場面の方が圧倒的に多い気がします。なんだかんだ言いながらも、いつも楽しかったですよ。
ただ、稚内だとディーラーまで遠すぎるんですよね。最寄りのホンダドリーム、旭川までは240km。私がお世話になっている札幌は330km。オロロンライン沿いに住むなら、羽幌か留萌あたりがいいんじゃないですかね。
休憩のたびシールドを清掃するため、シルコット アルコールタイプをバッグに入れてあります。
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*1:レザーなら虫がどれだけつこうとも濡れタオルで拭って綺麗にできる。