夜勤病棟の女神様(仮)

ひよっこナースの日常

実録、COVID-19で看護師の給料はこう変わった

お久しぶりです、3ヶ月ぶりですか。給料がおちこんだりもしたけれど、私はげんきです。今回はそのお話。

COVID-19による看護師の給料下落は先月あたりから世間で話題になっておりますが、当blogとしては3月3日に「COVID-19で暇になるぞ」と申しておりましたので、予想通りの流れです。あの頃、COVID-19で暇な看護師が出るなんて言っていたのは当blogぐらいだったように思いますが、ねぇ。よいものを作れば売れるわけではありません。

ご覧あれ、見事に底だよ

某ひよっこナースの給料推移

私の給料を去年と今年とで比べてみました。グラフの下には2020年のCOVID-19関連の動き*1を示しています。勤務が給料に反映されるのは1ヶ月後なので、世間の動きも1ヶ月遅れで図示しています。DPはダイアモンドプリンセスね。

グラフの給料額は手取り*2、住居手当の20,000円を含みます。1月から3月までに存在する寒冷地手当13,060円は引きました。2019年分では残業代未払いの差額支払いが5月半ばにありましたが詳細が全く知らされなかったため*3、金額的に1四半期分程度かなってことで2019年1月から3月分に均等に割って載せています。

給料変化についての細かい解説はいたしません。ご覧の通りです。

看護師の手取り14万円が話題になる横で

東京女子医科大学病院の看護師給料が手取り14万円(寮費除く)だったというネタにTwitter界隈は大盛り上がりでしたが。私の給料を同条件にすれば16万円。+2万円で正常な扱いを受けるべきなのかは疑問が残ります。

一方で16万円の当事者として言わせてもらえば、14万円にしろ16万円にしろ、それが現時点での看護師の価値なのです。労組ががんばるのは否定しませんが、嫌なら出て行けば、転職すればよいのです。当初、女子医大では退職希望者400名と報じられ、看護師のみなさまは「これでは病院が立ちゆかない(だから金を出せ)」みたいな主張だったと目にしましたが、立ちゆくかどうかを考えるのは経営の仕事で、看護の仕事じゃありませんよ。患者が「こんな薬の飲み方じゃ治らない」と言っても一蹴する看護師の仕事じゃありません。

2年強看護師をやってきて、その前に3年間看護学校にいて、看護師の考えに違和感を覚えることがあります。「看護師の」と言えるほどに、少なくとも私が見える範囲では考え方が単一なこと。それは看護師という職業が高級なものであると考えていること。矜恃から見てどうかは存じませんが、金銭的には低級なものです。大学進学率が55%、つまり高校3年+大学4年の教育費用をかけた人が職業を得ることが主流の現代日本で、最低なら高校3年+2年で取得できる免許に基づく職業ですからね。そもそも人材が低級、お安いのです。看護師の給料はCOVID-19なんかなくたって全職種平均を下回っています。災害は見えなかったものを見せてくれたりしますが、14万円騒動もその一端に過ぎないのでは。この露出は看護師がCOVID-19を経験した価値の一つなのかも知れません。

さて、16万円でどうかって? 楽しくやってますよ。今季はすでにVFR800Fを1万キロ走らせました。ソフトクリームは何本食べたかな。

尤も、物理的にすらボロボロのラップトップを更新できなかったりはしますけどね。

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*1:稚内市のCOVID-19患者発生は4月27日から5月4日。稚内プレス「時の話題 「感染者退院」」より。

*2:そもそも明細なんて捨てたので額面不明。この記事用には銀行の振り込み記録から引っ張ってきた。

*3:給料の根拠が示されないってのは凄い世界だよね。法的に許されることなんだろうかと、こーゆー記事を書いているとふと思う。