今週の肴は先週に引き続きメディカ出版発行。『BRAIN NURSING 2015年6月号』、その名の通り脳神経看護を扱った雑誌です。
ブレインナーシング 2015年6月号(第31巻6号)特集:“眼”は脳を映す鏡! トコトン明快! 瞳孔・眼球運動の異常、視野障害
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 単行本
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いよいよさっぱりわからないのを手にしてしまい、どうやって味わったらいいのか全くわからないのですが...。特集2つ、食してみましょうか。
なお、酒はニッカハイボール缶。トリスから格上げされたわけではなく、たまたまこっちの方が安かったんです。
事件は検査室でも起きてるけど
第1特集は「“眼”は脳を映す鏡! とことん明快! 瞳孔・眼球運動の異常、視野障害」。これはいったい何よとゆー私のためか、特集の頭ではわかりやすく「なぜ“眼”の観察が必要か」を解説してくれています。
特集全体は、具体的な内容を抜きにすれば、まあわかりやすいんです。
- 眼の動きを観察することで脳の異常を検出
- この動きを観察すると、この異常が検出できる
- 異常を検出できなければ生死に関わる
- だから必要に応じて観察しようね
しかし疑問が。(医療関係者でない)みなさんも同じじゃないでしょうか。生死に関わるような異常検出を、看護で、ベッドサイドでするの?
対する答えが明確に記されています。
- わざわざCTを使わなくてもわかることは多い
- 頭蓋内で起こっている異常の変化は、1~2時間で起こってしまう
- 例えば脳ヘルニアが考えられる患者では、0.5~1時間ごとに眼の観察を実施しなければならない
なるほどねぇ。常に大がかりな検査をすることは事実上不可能で、むしろベッドサイドでの観察が「生死に関わる脳の急変」という状況の検出に対して有効である。文章にしてみると当然にも思えてきましたが、ページをめくる前の気持ちに戻るとなんだかちょっと驚きです。
具体的な観察内容と対応する脳の異常について、今はスキップ。例えば瞳孔径の左右差から、脳の片側における被殻出血がわかるとか「なるほど、凄いわー」ぐらいな感じで読んでおきました。
ちょっとおもしろかったのは、視野検査に患者の協力が得られない場合の対処例。
- 患者の協力が得られない場合
検者の説明が理解できないなどで、患者に検査の協力が得られない場合は、視野の周辺部から患者の目を引きそうなものを近づけ、患者が眼球を動かしてそちらを向いているか観察します。
「目を引きそうなもの」ね、いろいろ想像しちゃうよね!
ナースコールは突然に
第2特集は「先読みレッスン おっかなびっくり はじめての夜勤 慌てる場面◎対応」。その通りの内容ですが、第1特集を読んだあとだとナスたま1年生の私もビビりますよね。生死に関わる急変が目の前でありうる*1と言われたら、ねぇ。
こちらは「けいれん発作」や「院内発症(脳梗塞)」等の「慌てる場面」別に事例と対応方法が書かれています。ただ、ナスたま1年生として、あるいは某IT業界からの転向組として頭に入れておきたいのはここですかね。
初めての夜勤に入る前に確認しておこう!
- 緊急ナースコールの場所は知っていますか?
- 緊急ドクターコールの番号は知っていますか?
- 救急カート・除細動器・緊急時モニターはどこに置いてありますか?
まるで作業計画書のようだ。またもや、一般教養って大切だねと締め括りましょう。
*1:そもそもそれが急性期や回復期なんですが。