挿れられてみる
経鼻胃チューブ挿入の実技演習。挿入される方、挿入する方ともに行います。
- 経鼻胃チューブ挿入
- 12Fr = 外径 4mm
- 経鼻胃チューブ挿入確認
- シリンジで空気を送り、聴診器で音を聴取する
- シリンジで胃液を抜く
- 経鼻胃チューブ固定
- 顔面にテープで固定
- 経鼻胃チューブ抜去
書くと簡単ですけど、これ、絶対難しいよ。とゆわけで、またまたやってきた看護学校らしい内容で楽しみにしていたのですが、挿入される前からしょんぼりですよ。
あ、経鼻胃チューブってのはその名の通り、鼻孔から胃まで挿入するためのチューブです。こんなの。使ったのとはちょっと違うタイプなんだけど。
経管栄養と呼ばれる口から食べられない人向けの食事手段として使われるものですね。現在の医療において、食事は可能な限り口から。経口栄養。器官は使わなければ機能低下していきますから、健康な状態に近い方がいいよねって話です。先に触れたとろみ食も、経口栄養の可能性を広げて、対象の方に少しでも健康に近づいてもらう手段です。
ただ、どうしても口から食べることが難しいとなれば、次は胃に入れようと出番になるのが経鼻胃チューブによる経管栄養です。ちなみにさらに難しければこんな感じ。段々使う消化器官が減ってしまいます。
- 口から食べる(経口栄養)
- 胃に流動食を送り込む(経管栄養)
- 腸に栄養剤を送り込む(経管栄養(経腸栄養))
- 静脈に栄養剤を送り込む(中心静脈栄養)
閑話休題。何がしょんぼりかですよ。午後一の演習なので昼をろくに食べられないんですよ。炭水化物なんて食べようものなら胃の中は… ってことですね。この時点で「食べられないって嫌だなぁ」と実感するわけですが。
まずは挿入される方。いよいよ経鼻胃チューブを挿入されると。鼻腔は痛いし*1、途中吐き気するし*2、望んでやってることじゃなきゃ挿入途中で「もうやめて!」って言ってたよ。
結局は胃まで挿入され、胃液を抜かれて挿入確認もできて無事(?)完了。
たった1食分ですが*3、いつも通り食べられないってこんなに大変なんだなって体験しました。患者さんは誰一人として経管栄養なんて望んでいないことでしょう。そんな中でチューブ挿入するの、大変だよねぇ。でも、栄養摂っていただかないと! って考え方かな。
挿れてみる
次は挿入する方。挿入されたあとでよかった。ちょっとだけ、どうしたらいいのかってわかるから。
途中むせたりもしながら、患者役のクラスメイトに無事(?)挿入完了しました。
もしあなたがナスたまなら、ここだけは押さえとけ。
- 潤滑剤はたっぷりと
- チューブを送る際は顔面に対して垂直、耳朶に向かって(教科書通り!)
意外と緊張するのは、顔面へのチューブ固定。日本国にて法の下に生きているみなさまならわかりますね? 若い女性の顔面に手を着けることの意味が。顔にかかる髪の上にテープ貼っちゃったらどうしようとか経験者だけに。こーゆー緊張感ってのは慣れても失っちゃいけないんだろうなって、どうにか終えてから思いました。
ざっと書いてみたらまとまりもないのですが、もう寝たいのでこのままで。
なお、看護学生とは言え自分へのチューブ挿入を望まない方もいますし、生身への挿入を望まない方もいます。もちろん、挑戦しても挿入されること、挿入することがうまく行かない方もいます。これ一つうまく行かないからって何かが決まったりはしませんから、看護学生志望の方はご安心を?
試しに調べてみたら、Amazon.co.jpでチューブ買えるんですね。買いませんけどね…。もちろん、みなさまご自身で試されぬよう…。
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