ただいみゃ。前回「次の試験群を抜けたら」と申したとおり、2週間隔での3連続試験を終えて戻って参りました。
こんなに詰めるのダメ。ゼッタイ。試験勉強はシリアル、前の試験が終わったら次の試験勉強だったので、気持ちが休まらない。しかも330kmか600kmも離れた試験地への旅で身体も休まらない(と言っている割にはついでに海を渡ったりもしていたが)。これはおすすめできません。
現時点で結果が出ているのは養護教諭特別別科、通称「別科」の合格だけです。一種冷凍が境界線上なんだよなぁという気持ちは抑え、今回から予定としては2回に分けて、私の経験した別科の入試事情と入試対策を書いていきます。別科の入試に関する情報ってウェブ上ではとても少ないので、需要も少ないってことでしょうが、欲しい人に届いたらなと思う次第です。
追記: 全3回になりました。
- 別科入試特集 第1回 概観 (この記事)
- 別科入試特集 第2回 試験問題分析
- 別科入試特集 第3回 試験勉強法
別科って何?
看護師免許を持つ人が養護教諭一種免許状を取得するための1年課程、それが別科こと養護教諭特別別科です。現時点では全国6機関、北海道教育大学函館校、山形大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、熊本大学が別科を有していますが、岡山大学は2024年度を最後に暖簾を下ろすとのことです*1。新潟が50名、他は40名の募集ですから、別科生は全国で250名しかいない珍しい存在です。
ちなみに養護教諭になる主な課程は別科ではなく、4年制大学の教育学部に類するところになります。よって保健室の先生多くは看護師ではありません。割と近い印象があると思うんですけどね。ま、ナース服着てないでしょ? ってことで。今時ナースのナース服も絶滅危惧種ではありますが。
入試倍率は?
2024年度の北海道教育大学の場合、推薦が募集20に対し応募31*2、1.55倍。一般が募集20に対し応募および受験46の2.3倍でしたが、合格者数は32でしたので実質1.44倍です。
私は弘前の看護学校にいたので、1年通うと保健室の先生になれる学校が函館にあるというのは聞いていましたが、人気はなく同校から近年行った人はいないとも聞いていました。実際のところ、人気があるとはいえないまでも、入試で競争が生じる程度にはなっています。
全国の別科で推薦入試があるのは北海道教育大学だけなので、看護学校から現役で別科に行くなら同大学が一番楽だろうと思います。筆記試験がありませんからね。推薦は学校推薦に限らず勤務先推薦もありなので、そういう人も同じですね。逆に一般入試組は狭き門となるので他の大学を当たる方が戦略としては正しい気もしますが、地理的にどうにもならない人も少なくないのかなと思います。私がまさにそうですが、雪も降るこの時期、北の果てから現実的な休日数で受験できるのは函館の同大学だけでした。首都圏にでも住んでいればどこでも容易に受験できますけどね。募集数より多く合格者を出しているのは、そんな併願勢を織り込んでいるのでしょう。計算上は3人に1人が併願受験で入学しないと見込まれているようです。
受験者は現役学生? 社会人?
一般入試でざっと見た限り、現役学生っぽい人たちばかりでした。まあ、歴の浅い社会人も同じく見えるので、その辺は含んでいただくとして。
いくら1年間とは言え、社会人になってから自力で専業学生やるのは厳しいんでしょうね。他人事ではありません、金銭的に厳しいんですよ。思いつきで受験しちゃったから早くも困ってますよ。思いつきでやるのよくない。
意外だったのは友達同士で話している感じの人たちもいたこと。近年誰も行っていないという学校もあれば、複数の受験生がいる学校もあるんですね。
男女比は?
一般入試において、1:45。病棟看護師的には普段通りで気にならなかったけど、これ、入学後大丈夫なんか。
そもそも養護教諭はほとんどが女性で、その偏りは看護師以上。2019年時点で養護教諭のうち男性は0.12%、全国で86人だとか*3。どうなってるんだ。
ちなみに直前に受けた一種冷凍はほとんどが男性。偏ることが不平等だと私は思いませんが、偏れば不平等だジェンダーギャップだと騒いでいる人たちはこの現実をどうするつもりなのだろうか。
今回はここまで。次回は試験内容と試験勉強について。
おすすめ関連記事
nsns.hatenablog.com nsns.hatenablog.com nsns.hatenablog.com
*1:理由は未発表ながら人気がなかったからなのだろう。大学改革支援・学位授与機構によれば入学者数は2021年度20名、2022年度22名、2023年度21名で、募集40名の半分。
*2:あるいはプラス幾人か。合格者番号発表を見て数えているので、最後の合格者番号以降の不合格者数が含められない。