後ろ倒しとかアホなことを言うな
お前に日本語を使って選考する権利などない。と言うのもありますが。
学部生3年の3月からとか大間違いです。高校に行け。これがたったひとつの冴えたやりかた。
今年は暦通り休めるゴールデンウィークに、前職と今を繋ぐ話題を取り上げてみます。
看護師を目指す理由
看護学生となった春、「なぜ看護学校に? なぜ看護師に?」という話はちょいちょい出るものです。看護師って傍目にすら甘い職業じゃありませんから、余計にね。そこで返ってくる答えは意外と「看護師なら確実に就職できるから」とか「給料がいいから」なんです。もちろん、面接ではそんなこと言わないそうですが。
システムインテグレーターにいた、システムインテグレーターに友人知人がいる私としては、首を傾げずにはいられません。大卒後SIに入社できない可能性なんて、私に私をお兄ちゃんと呼ぶ恋人が現れる可能性と等しいぐらいに低いものです。そしてSI所属SEの給料は凄く高いわけではありませんが、平均値よりは概ね高く、看護師など比較になりません。
テレビの影響は未だ大きい
余談ですが、そもそも高校生が就職難という感覚を持って進路選択していることには驚きました。
しかしその理由は程なくしてわかりました。彼女たちの情報源はテレビなんですよ。今時新聞はおろか、テレビすら見ている人なんていないだろうと思っていたんですが、ある授業でニュースを手に入れる手段を問うたら圧倒的にテレビ。ウェブ、特にスマートフォン経由が圧倒的だろうと踏んでいたのですが、こちらはさっぱり。一方私はテレビをほとんど見ませんが、たまに見るに、またウェブに透けてくる情報から見るに、未だに就職難と煽っていることが感じられます。こいつが彼女たちを惑わせているのでしょう。(尤もウェブでもマスコミは煽っているので、それ以外を取り入れられなかったら同じですが)
今や有効求人倍率は1.1を超えており、東京に行けば1.5をも上回ります。情報操作で得をするのは誰なのかねぇ。リクルートやマイナビは直接的においしいだろうね。
ありふれているのに知名度が低いSIとSE
閑話休題。つまり彼女たちには、確実に就職できて、もっと給料のいいSI、SEという選択肢がないんですよね。SIがニッチな業種ならともかく、今や社会のどこにでも関わっています。それこそ看護師とてSIのお世話になります。
社会人組である私は、前職を聞かれることがあります。そこで「システムエンジニア」と答えてもいまいち理解は得られません。彼女たちはSIやSEを知らないのです。
Not my divisionとかアホなことを言うな
大学生に不人気で応募不足に悩むシステムインテグレーターの採用担当者が行うべきは、大学生への説明を飾ることではありません。高校生に対する業種、職種の紹介です。採用の話ではなく、存在の話です。
SIの知名度が低いのは、その歴史の浅さと露出の低さによるところと考えます。歴史が浅いから教科書には出てきません。舞台裏を整えるのが仕事ですから露出しようがありません。
高校生、18歳という若さで、看護師という厳しいであろう職業にしか繋がらない道を選ぶ彼女たちを、私は純粋に凄いなと思っています。そして看護学生になってみてわかりました。SI所属SE向きの人材が高校卒業でごっそり違う道に行っちゃってるんだなと。看護学部は増える一方ですが、どこも定員割れはないそうです。
私が看護師を目指す理由
こう書くと「SI所属SEがなぜ?」ってなりますが。何となくやってみたかったからです。何となくの興味の先を、見てみたかったからです。
ナース服を着て夜勤に就く自分の姿を見られるよう、がんばらなくちゃね。