いよいよ10連休が始まりましたね。稚内では初日より快晴続き。初日の27日が快晴となったのは道内で稚内ぐらいだっただそうです。私も連休入りを喜ぶかのように小樽からVFR800Fを駆り北上してきましたが、冷たい雨からスタートして暖かい夕日でゴールするというのも気持ちいいですね。なお、本日の私は病棟で勤務しておりました。
旅先での体調不良、対処はお早めに
勤め先は救急外来のある病院、連休中も救急外来が稼働しています。つまり、10連休中、旅行で稚内に訪れた人が体調不良のため救急外来にいらっしゃることもありましょう。そんな救急外来の状況を見ながら、思うことがあるのです。
- なぜ、休日に来るの?
- なぜ、夕方になって、夜になってから来るの?
連休に合わせて話をすれば、そもそも体調不良で旅行に出発した末の受診ではありませんか。日中、予定した観光を済ませてからの受診ではありませんか。「24時間空いているから、観光が終わってから行けばいいや」などと思って、救急外来を受診していませんか。
以前にも書きましたが、救急外来は「24時間開いている便利な外来」ではありません。便利な外来として受診することはやめましょう。
私が「なぜ」と思うのは、今になって突然体調不良が生じたわけではないことが透けているからです。体調不良を自覚した時点で、旅程を軽くするとか、薬局で薬を買って対処するとか。やりようはあるんじゃないの、と。そしてせめて、もっと早く受診できたんじゃないの、と言いたくなるのです。
休日夜間の受診、実は患者にとって不利益です
救急外来は24時間開けていますが、実際のところ、24時間同じ体制ではありません。10連休、つまり休日でも、日中より夜間の方が手薄です。休日でも日中であれば病棟、入院患者のために医師や看護師、その他医療従事者が多少の余力を持って配置されていて、いざとなれば救急対応に回ることもできます。しかし休日夜間は病院全体で本当に最低限の体制となる病院もあります。
私はその昔、患者として救急車で運ばれ、休日日中の救急外来を受診しました。そのときに看護師に言われたことがあります。「運がいいね、整形外科の医師がまだ院内にいたよ。」そーゆーことです。
休日夜間の救急外来は本当に文字通り、救急のためだけの外来となります。奥の手も何もなく、ただ、救急のためだけに稼働しているのです。救急でもないのにわざわざそんな救急外来を受診するのは、患者にとっても不利益です。
「熱が出て」とか「お腹が痛くて」とケロッとした顔で歩いて救急外来にやってくることに疑問を感じずにはいられませんが。それでも、せめて、日中にいらしてください。それが、わがままなあなたを満足させる行動でもあるのです。
最後の早め、それが日中
体調不良を感じたら。旅行の前に、旅行中でもできるだけ早く、病院に行く必要のない早さでの対処が身の安全のためでしょう。しかしいろいろありますよね。10連休中、旅先で病院に行くことになりそうであれば、せめて最後の早さとして、日中の救急外来にお越しください。
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薬を飲んでいる方は、旅行鞄にお薬手帳をお忘れなく。