第107回看護師国家試験を味わうシリーズ。日看学協の物言いが適当なのか、その内容を検討する7回目。これが最後の問題です。
受験生としては楽々解答できるが
まずは問題から。
Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にParkinson〈パーキンソン〉病と診断された。現在、Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージIII、要介護1である。トイレと浴室には手すりが設置されている。レボドパ〈L-dopa〉を1日3回内服している。最近、足がすくむことが増えたため受診した。Aさんは主治医から「薬剤の効果を評価するために、服薬時間や生活の状況を日誌に記録しましょう。2週間後にまた受診してください」と説明を受けた。
114 Aさんは「病気になる前は夫と近くの公園を毎日散歩していたけれど、最近は通院以外に外出をしていません。以前のように、夫と近くの公園を散歩したいな」と訪問看護師に話した。
Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。
(第107回看護師国家試験(午後114)より)
そして物言いはこちら。
- 1・4どちらも間違いとは言えない。環境条件が不明であり迷いを生じさせる。
(日本看護学校協議会『第104回保健師、第101回助産師及び第107回看護師国家試験提出要望書』より)
この問題は厚労省も誤りを認めています。
採点上の取扱い
採点対象から除外する。
理由
設問の状況設定が不十分で正解が得られないため。
厚労省が誤りとした理由も物言いの通りですね。これについてはあっさりと日看学協の物言いを適当とできましょう。
試験の技術としては、どんな状況だろうと実施される4を選択しましょう。
午後114に対する物言いは適当、負け越しの中で一矢報いる
最終戦を白星で終えました。全7戦、3勝4敗。まとめはまた別の記事で。
107回 問題番号 | 日看学協 |
---|---|
午前18 | ○ |
午前100 | ● |
午後22 | ● |
午後24 | ○ |
午後65 | ● |
午後105 | ● |
午後114 | ○ |
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