私の通うりんごの街看護学校では今年も、教科書の(塔の物理的)基礎である解剖生理学の教科書が変更になりました。今年の1年生の解剖生理学の教科書が驚きの薄さに。
2015年 1300ページ
2015年入学生(少なくとも2013年入学生からは変わらず)。トートラの愛称で親しまれる『トートラ人体の構造と機能 第4版』。1300ページ*1。厚い、重い、頼りになる1冊。
- 作者: 桑木共之,黒澤美枝子,高橋研一,細谷安彦
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: 大型本
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2016年 712ページ
2016年入学生は「トートラ」の簡略版、『トートラ人体解剖生理学 原書9版』。712ページ。
- 作者: 佐伯由香,細谷安彦,高橋研一,桑木共之
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2017年 516ページ
そして今年、2017年度入学生はついに看護学生用の教科書になりました。『新体系 看護学全書① 人体の構造と機能 解剖生理学 第2版』、516ページ。うすい、ただのきょうかしょのようだ。
- 作者: 内山安男,養老孟司
- 出版社/メーカー: メヂカルフレンド社
- 発売日: 2013/01/11
- メディア: 単行本
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4月は在宅領域の実習でほとんど学校にいなかったので1年生とはあまり戯れることができず、教科書も見せてもらっていないのですが…。どうがんばっても60%減のページ数は内容に大きく影響するでしょ。
「トートラ」は学生から難しいという声が上がっていたこと*2、そして2016年度から着任した新教頭*3が動き出したってことが変更の理由でしょうか。
解剖生理を教えに来ている某H前大学の先生が「トートラ」を「なかなか分厚くて大変ですけど、1冊あるといいものですよ」と評していたことを今でも覚えています。その通りで、困ったときに開くと何かしら書いてあるんですよね。看護学生が3年間を過ごすには不要なことの方が多い教科書ですが、まさに頼りになる1冊なので、変わってしまったことは残念です。
この変更で読む人が増えるとも思えませんが、お手並み拝見と参りますか。