ふぅ、今月も試験が終わりました。先週の今日。その後本業が予期せぬ忙しさに見舞われて放置してしまいましたが、今回の試験について振り返ってみますか。
週○2日制
8月末から9月にかけて、6科目の試験がありました。
夏休み明けて2営業日目に試験が入ってくるあたり何とも厳しいものですな。一時期の予定では初日に入ってたので、それよりは緩くなりましたが。ちなみに試験だからっていわゆる試験期間というものはなく、1時限目に試験があり、2時限目からは普通に授業なんですよ。
試験形式は高校と大学のものを足して2で割った感じでしょうか。むしろ高校よりかな。穴埋め問題や多肢選択式が多い。逆に自由記述は少なめ、論述は今回初めて家族社会学にあったのみですね。
看護学生はもちろんみな、国家試験への合格が一つの目標です。故に各科目の試験も国家試験を意識して、たりしていなかったり。その辺は教員の考え方が出るところのようです。
さて、わずか3週間の間に6科目も突っ込まれますと、どう戦おうかという戦略が学生ごとに分かれてくるものです。大学に通われたことのある方はお察しかと思いますが、だいたいこの3種類ね。
- 片っ端から頭に入れる、教科書の隅から隅まで勉強。
- 試験問題を予測、応じて勉強。俗に言う山を張る。
- 過去の試験問題、通称過去問を頼りに勉強。
私は大学時代から一貫して2の「山を張る」戦略を採用しています。「試験は授業中から始まっているのだよ」と言えば聞こえはいいのですが、要は手抜きと言われればそれまでですな。しかし要点を押さえている教員の授業であればと重ねて言ってみましょう。
そんな私が試験で一喜一憂するのは点数よりもむしろ試験問題。点数なんざ及第点があれば十分。むしろ試験問題の予測精度こそが大切です。今回の当たりは5/6ってとこですかねぇ。人体の構造と機能には今回もやられた。気持ちよく「参りました」ってとこですかね。絵を描かせるって形式はもちろん「そこが重要だったのか」って気付かせてくれる問題なのが、本当に凄いなと。
教科書これくしょん
各科目の教科書はこれ。
系統看護学講座 専門基礎 〔6〕―疾病のなりたちと回復の促進 微生物学 4
- 作者: 南嶋洋一
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2014/01
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微生物学は先にも取り上げた医学書院の系看。索引もしっかりしているしわかりやすい。
教科書にはないものの先生が強調していたのは「アルコール綿はべしょべしょのを使ってくださいね。乾いているのはダメですからね」ってこと。当然なんだけど、これ、強調されなければ意識しなかったと思う。
- 作者: 桑木共之,黒澤美枝子,高橋研一,細谷安彦
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2012/12/28
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人体はおなじみトートラ。女性の生理周期と生殖器、内分泌の変化は図がわかりやすく書かれていて、内分泌入門はここからがおすすめ。この教科書に限った話でもないとは思いますが。視床下部から順番に全部覚えようとすると流れが見えなくなっちゃう。男性が女性に生理周期の何たるかを説明している様は男女平等感に溢れるので、是非、職場でお試しください。
- 作者: 石黒伊三雄
- 出版社/メーカー: ヌーヴェルヒロカワ
- 発売日: 2007/07
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生化学はヌーヴェルヒロカワ。「わかりやすい」を意識しすぎていてちょっと説明不足なところがある気がする。タンパク質の分解のところは順序悪くて理解しにくかったぞ。
授業では教科書よりも配られるA4 1枚のプリント*1を主に使っていました。ここにある小テストを解けるようにしておくと及第できるという大学の教員らしいやり方。
- 作者: 茂野香おる,林千冬,平河勝美,中根薫,長谷川万希子
- 出版社/メーカー: 医学書院
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看護学概論も医学書院の系看。国家試験で出るらしい当たりの統計値についてよくまとまっていて、酒の肴にもおすすめ。
- 作者: 田村隆明
- 出版社/メーカー: 裳華房
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分子生化学は裳華房、この教科書だけかな。要点に絞った解説が売りなだけあり、要点に絞りすぎててちょっとわかりにくい気がします。ま、今時ウェブを検索すりゃいいんですが。小塚明朝を中心に組まれた珍しい1冊。
家族社会学は教科書なし。なぜか単位認定の申請を忘れてたんだけど、社会学の基礎中の基礎を扱った内容で、試験は軽い感じだったのでよしとしましょう。役割、規範と逸脱、要点はこの辺ですね。毎回身近な例を各自紙に書くところから始まる授業は、実にうまいなと思いました。社会学って本当に身近ですぐに活用できる学問*2のはずなのに、下手すると人物や理論の暗記になっちゃうんですよね。
- 作者: 田中一彦
- 出版社/メーカー: メヂカルフレンド社
- 発売日: 2007/11
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逆に教科書を使うとこうなるんだなってのが心理学。教科書自体は退屈だよ、言うまでもなく。