病気ってよくわからんなーとゆー話。最後まで読んでも結論とかないからね。
干物妹とマイシスターの境界線
突然ですが質問です。「ものが見える」ということがどういうことか、説明してください。
意外と難しいんですよね。目を通して捉えた光を脳で認識すること、つまり視覚と説明する方が多いかなと推察します。では「夢に見る」はどうしましょうか。目には何も映っていませんが、それは確か見えているものだと思いませんか。
人体の仕組みから言えば、見える見えないを決める、見えることの処理は脳で行われるようです。一昨日取り上げた、全身麻酔の話と重なりますね。
目で見ても、夢で見ても、最終的には同じように見えていると言えるかも知れません。
例えれば、どうしても某IT業界風になってしまいますが、脳(プロセッサ部)*1が「見える」というアウトプットを生成するプロセッサ。インプットをどこから持ってくるかってのが、視覚で言えば目であり、夢であれば脳(ストレージ部)という違いです。
このことを一歩進めると、幻覚の話になります。幻覚って見えているの? 見えているんでしょうね。視覚か夢かで言えば、夢の方に区分されるものです。
日常に幻覚を見るとなると、統合失調症などとされ、病気であるとされます。もはやそれは普通ではなく、特別な扱いを受けることになりますが...。夢って普通だよね? 夢を見たからって特別扱いされたっけ?
では夢と統合失調症の幻覚と何が違うかと言えば、違わない場合もあるかも知れませんが、本人が夢を夢と識別しているのに対し、幻覚を幻覚と識別していない点でしょうか。
ビョーキと病気の境界線
幻覚を幻覚と識別できなければ病気。人による定義です。病気は人が作るものです。良し悪しはさておき、事実だから仕方ない。
ではその病気を放置しないのはなぜか。有害だからです。「有害」には主観による判断が必要ですから、有害と決めているのは人です*2。病気は治されるべきものとしているのは、「べき」と書いた通り、人です。良し悪しはさておき、事実だから仕方ない。
こう並べてみると、幻覚って悪なの? 治さなきゃいけないの? って疑問が出てきたり。幽霊が見えるってのとどう違うの? とかね。
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有害と書いたのがまさにそうですが、1人の異常によって周りの多くの人が困るから、1人の人をどうにかしようってことかな。大義は多数派、常識にあり。統合失調症を例に挙げましたが、ADHDと言い換えたら「あ、確かに」って思う人もいるかな。
骨折した人が「痛いよー、なんとかしてよー」って言ってきたら、何の疑問もなく「あいよー」って言えるんですけど。考えや行動が多数と違う方、要は精神的に異常がある方に対してどうすべきかってのは、わからないものだなと思う今日この頃です。
幻覚を幻覚と識別できるようになったら、幻覚は(本人がそれでよければ)放っておけばいいんでしょうけどね。そーゆー治療方法ってあるのかな。