血液成分と言えば
この辺はおそらく中学校でも学ぶところです。私が看護学校に来る前から知っていたのはそのせいでしょう。生物を学ぶとしたら当然に出てくるこれらの名前ですが、その産生過程が明らかになっていなかったとは知りませんでした。
新たに見つかった血小板産生過程
新たな血小板の産生過程が明らかになったというニュースをたぐり寄せると、研究チームの発表資料に辿り着きました。
驚きはここ。
従来知られている血小板造血のメカニズムは、細胞質が細長く伸張した血小板前駆細胞(Proplatelet)という形態をとり一個一個ちぎれて血小板を産生するというモデルで、Harvard大学のグループらによって提唱されていました。しかし、このモデルでは炎症や感染の時などに見られる急激な血小板数の増加を説明できませんでした。
キホンのキと言わんばかりに説明される成分の由来が「実はわからないんだよね」なんて一度も聞いたことがなかったぞ。
質問したこともありませんが、質問なんてできないの。この辺が苦手な私にしてみれば「どこからか生まれる」と仮定して飲み込むのが精一杯なのだから...。(ドライバやスタブに触れてはいけない。)
大学の先生による人体の説明を聞いていると「今わかっている限りでは」というのが透けて見えます。おかげでようやくそうなんだと思えるようになりましたが、いったいなぜ、早い段階で「人体なんて全然わかってないんだけどね。わかる限りで仮定すると」ってところを念押ししないんですかね。中学の理科の先生は今すぐちゃんと仕事して!
とかなんとか言いつつ、わからないのは私がバカだからで9割9分説明できますけどねー。
ちなみに今使っている教科書にはproplateletまでは記載がありません。
巨核細胞は巨核球になり、2,000~3,000の細胞断片に分離する。それぞれの小片は細胞膜で囲まれており、血小板 platelet(thrombocyte)といわれる。
(桑木 共之, 黒澤 美枝子, 高橋 研一, 細谷 安彦 編訳 『トートラ 人体の構造と機能 第4版』 p.748 より)
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