夜勤病棟の女神様(仮)

ひよっこナースの日常

裏番組もあった 第8回 わっかない白夜映画祭

3年ぶりとなる終夜上映、「第8回 わっかない白夜映画祭」へ19日未明に行ってきました。

賑やかさは失われ、旅人の姿もなく

01時前にJR稚内駅に着くと、真っ暗。人気もない。最終列車の到着が00時前ですから当然なのですが、東京だったらこの時間も駅が明るいんだろうなとふと気付き、だいぶ稚内に毒されてきたなと思います。

深夜のJR稚内駅

映画館には裏口から入ります。通路にはセイコーマート稚内駅前店の入り口もありますが、00時で閉じているので寂しいものですな。

第8回 わっかない白夜映画祭

待合所となっている映画館直結の稚内市地域交流センター 多世代交流ロビーにも今回は人が少ない。3年前の前回、その前年の前々回と結構人がいて、なぜか旅行者らしき姿も見られたのですが、今回はさっぱりですね。

待合所に人は少なめ

01時からの上映は観客5名 + 途中から入ってきたスタッフ数名でした。やはり人は減っていますね。

あとで気付いたのですが、この日限定で白夜映画祭とは別に23時台から『Top Gun: Maverick』と『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の上映があったのです。映画館をどうせ開けておくのだからってことでしょうか。ひょっとしたらこっちに人が流れていたのかも知れません。尤も、白夜映画祭の深夜上映に来る連中はあえて白夜映画祭に来るんじゃないかという気もしますが。私がそうであるように。

01時からの『一度も撃ってません』を観たあとの帰り道は03時。すでに空は明るくなってきました。

午前3時、明るい稚内

これぞ稚内。この時間に明るくて喜ばしいことが一つあります。夜勤病棟で動きやすいのです。

映画はとてもつまらなかった

観てきた『一度も撃ってません』はつまらないとしか言いようのない映画でした。クスッとする場面がないわけでもありませんが、この映画がコメディだってのなら大抵の物語はコメディでしょうね。何を考えてこれを選んだのか聞いてみたい。

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不真面目なよい学生、真面目な悪い学生

大学での単位積み上げは順調に進めております。レポート科目の修得も終え、残る必要単位は1。そんな中でふと思いだした、最初の大学での出来事と、今の私と。

単位積み上げ状況

区分 科目 方法 単位数 評価
看護専門科目 国際看護論 R 2 S
看護専門科目 文献研究法1 T 1 S
看護専門科目 文献研究法2 MT 1
看護専門科目 高齢者看護論 T 2 S
看護専門科目 精神保健看護学 T 2 S
看護専門科目 健康教育論 T 2 S
看護専門科目 健康政策論 T 2 S
看護専門科目 在宅看護マネジメント論 T 2 S
看護専門科目 地域看護学 TR 2 S
一般科目 心理学概論 T 4 S
一般科目 臨床心理学 T 4 S
一般科目 死生学 T 4 S
一般科目 生命倫理 T 4 S

方法:

  • M メディア授業(VOD) + 最終テスト
  • R レポート(1~2回) + 最終テスト
  • S スクーリング
  • T 小テスト(複数回) + 最終テスト

残している文献研究法2もやることはやって評価待ちです。

広い学問、狭い評価

圧倒的じゃないか、我が評価は。修得科目の評価には全てSが並んでおります。A+や優とも記されることのある最上級の評価ですね。今回の目的は単位を積み上げることにあるため、評価などどうでもよいのですが。と思ったところで考えるのです。

評価の高い私はよい学生なのだろうか。

最初の大学生時代、教職科目のどれかで教員が学生に呈した苦言を思い出しました。寝ていたり内職していたりして講義なんて聴いておりませんという学生に向けてのお説教。言葉遣いまでは忘れましたが、要はこんなことです。

  • 真面目にやってる科目等履修生を見習え
  • 彼らは単位を取るためにここに来ているから必死だ
  • それに対してお前ら正科生はどうだ

教室の角、右前に数名の科目等履修生(だったのでしょう、教員が言うには)が座っていたんですよね。いかにも講義を聴いてますって雰囲気で。それに対してやや後方で一応出席はしている的な大多数の正科生。当時は教員が言いたくなるのもわからなくはないと思ったのですが、今、科目等履修生として単位を取らんとしていると、当該教員の講義など聴く価値もなかったんだろうなと考え直すのです。

大学で学生が励まねばならぬことは学問であり、何かを問い学ぶことでしょう。各科目においては学んでいるかを便宜上測るための指標と基準が示され、試験が課され評価が下されます。つまり評価は示された指標と基準によるものであって、学生が学問に励んでいるか、何かを問い学んでいるかを広汎に示すものではありません。

さて、単位を取るために必死な科目等履修生は学問に励んでいるのでしょうか。否、言葉通り単位を取ることに励んでいるのです。示された評価と基準に合致する形で行動し、単位を取ること以外に何も考えちゃいない。彼が述べた通り必死なんだから当然ですよ。これは言い訳でも言葉遊びでもありません、今の私です。

教科書を読んでいてふと引っかかった部分について調べてみようと思うことがあります。最初の大学時代なら調べていたでしょうし、日常の私であれば調べています。が、科目等履修生としての私は己に問います。「それ、単位取るのに必要?」って。結果として、テストを通すのに必要なだけ教科書を読んで終わり。

私は今、評価が高く、真面目な学生であるとは言えるかも知れません。しかし、よい学生なのでしょうか。選んで履修した中からさらに選り好みして、興味ない科目の授業では寝ていたかつての私の方が、よい学生であったように思えます。

尤も、あれから20年も経ってこんなことを考えるに至らしめ今の私は、意外とよい学生である可能性も否定できませんが。

各科目教科書紹介(レポート科目編)

前回紹介時には単位修得できていなかったレポート科目について、その教科書と内容をさらりと。

国際看護論

教科書なし。

レポート課題はSDGsと妊産婦死亡における「3つの遅れ」 *1 について。国際看護って言うと開発途上国の改善を語るスタイルはどうにかならんのかな。国際的な手法で我が国の少子高齢化をどうにかするとかってのはないの?

地域看護学

教科書の内容としては在宅看護全般。看護学校における旧「在宅看護論」に合わせた内容です。

看護学校における在宅看護科目は今年、2022年から変更になっています。2020年改正、2022年施行の保健師助産師看護師学校養成所指定規則 *2 により、旧「在宅看護論」から新「地域・在宅看護論」になりました。単位数としては2で変わりません。この科目名「地域看護学」はその辺を意識したものと思われますが、教科書的には古いもののままのようです。各社の改訂状況はこんな感じ。

出版社 シリーズ名 最新改版年 2020改正対応 在宅構成冊数
医学書 系統看護学 2017 1
南江堂 看護学テキストNiCE 2017 1
日本看護協会出版会 n/a 2021 1
メヂカルフレンド社 新体系 看護学全書 2021 1
メディカ出版 ナーシング・グラフィカ 2022 2

在宅看護マネジメント論」で使っていたメディカ出版のナーシング・グラフィカだけが2冊構成で、制度と実践に分かれています。他は1冊構成ですね。2020改正対応は冊数に関係ないようで、ナーシング・グラフィカは改正対応前の旧版から2冊構成です。お上が意図する流れに乗っており理想を追い求めているのがナーシング・グラフィカ、(相変わらず)2単位科目なのだから1冊(のまま)でというのが他社になりますかね。

テスト範囲外ながらパラパラとめくっていておもしろいなと思ったのは、「第XI章 在宅看護における備えと対処」の中に、新型インフルエンザ等への備えとしてBCPを策定しておけってのがあるんですよ。結果はCOVID-19の大流行で判明することになります。惨憺たるものでしたね。

科目の課題は制度、多職種連携、諸外国の例を範囲としたテスト2回、加えて多職種連携をテーマとしたレポート1回でした。

看護学校にいたときには当然であろう多職種連携がなぜこれほどまでに強調されるのだろうと思っていましたが、今ならわかります。病院には強固なサイロが建っており、縦割りがひどいから。他職種からやってきた私にしてみれば異様としか言うほかないほどに。お上はその問題に気付いていますが、現場はサイロしか見たことないので気付きようがないか、サイロ上層階の居心地がよすぎて下層に入ってきた異を唱えるものを押しつぶすのが日常になっているかですね。

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3年ぶりの深夜上映 第8回 わっかない白夜映画祭 開催決定

Good Evening Wakkanai City. May 10, 2020

3年ぶりに深夜の映画祭が稚内に帰ってくる。6月18日、19日に稚内駅直結T・ジョイ稚内にて「第8回 わっかない白夜映画祭」が開催されると発表されました。

残念ながら本体のわっかない白夜祭は今年も取りやめですが、私にしてみれば白夜祭は前菜でございますよ。年に1度、深夜の稚内で映画が観られる日、それがわっかない白夜映画祭。白夜と銘打ちながらも夜が真っ暗な稚内に、夜型人間向きのイベントが戻ってくることに歓喜しております。

早速映画館に行ってみると、案内が貼り出されていました。今回の上映作品をチェックしてみましょう。

  • 6月18日(土)

    • 0900 ストーリー・オブ・マイライフ
    • 1150 思い、思われ、ふり、ふられ
    • 1430 100日間生きたワニ
    • 1610 僕は猟師になった
    • 1820 僕は猟師になった/山のクジラを獲りたくて トークライブ(武重謙)
    • 1950 旅立っ息子へ
    • 2150 騙し絵の牙
  • 6月19日(日)

    • 0100 一度も撃ってません
    • 0340 ストーリー・オブ・マイライフ
    • 0900 旅立っ息子へ
    • 1110 騙し絵の牙
    • 1340 思い、思われ、ふり、ふられ
    • 1620 100日間生きたワニ
    • 1750 一度も撃ってません

今、『100日間生きたワニ』を持ってくるセンス。

それはさておき、深夜上映は『一度も撃ってません』ですね。恥ずかしながら全く聞いたことありませんでしたが、2020年公開のコメディ映画のようです。配給はキノフィルムズ、名前からお察しの通り木下グループの1企業。木下グループって手広いんですねぇ。ここ、稚内指定の新型コロナウイルス感染症検査所も運営していますよ。とにかく、内容は見てのお楽しみですかね。

ちょうどやってきた勤務表を見ると、18日は休み、19日はいわゆる長日勤ですね。むむー、翌日眠そうだけどな、逃すわけにもいくまい。

チケットは当日1,300円/上映、前売り1,000円/上映。今年も上映ごとの課金でお値段変わらず。

東京からのおすすめ参加方法

今回も「東京から往復28時間、この週末、梅雨の中でも濡れず映画を観に行こう」と白夜映画祭を推していきますよ! 土曜日の鉄道を利用して稚内に来て、日曜日の鉄道を利用して東京に帰ることができます。東日本縦断旅行に映画が付いてきてお得だね!

往路

旭川以北はサロベツ3号に乗る以外に選択肢がないので、札幌か旭川、どちらかで休憩を取ります。この旅程では札幌に休憩時間をまとめてみました。

復路

帰りはすいっと寄り道なく。

道内の特急では車内販売がないので、何か食べたい人は乗車前に買いましょう。

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これが三度目の正直だと言わせて

学生を三度始めて1ヶ月、以外と順調に単位を積み上げています。数字で言えば必要単位数31のうち27を修得しました。

この辺で履修した、あるいは履修予定の科目をご紹介。

区分 科目 方法 単位数 履修 修得
看護専門科目 生涯看護学概論 R 2
看護専門科目 看護教育論 S 2
看護専門科目 国際看護論 R 2 X
看護専門科目 看護管理論 S 2
看護専門科目 看護研究法 SR 2
看護専門科目 文献研究法1 T 1 X X
看護専門科目 文献研究法2 MT 1 X
看護専門科目 高齢者看護論 T 2 X X
看護専門科目 エンド・オブ・ライフケア R 2
看護専門科目 精神保健看護学 T 2 X X
看護専門科目 家族相談援助論 R 2
看護専門科目 健康教育論 T 2 X X
看護専門科目 健康政策論 T 2 X X
看護専門科目 在宅看護マネジメント論 T 2 X X
看護専門科目 地域看護学 TR 2 X
一般科目 大学基礎 MTR 1
一般科目 SDGs基礎 T 1
一般科目 人間論 ST 4
一般科目 心理学概論 T 4 X X
一般科目 臨床心理学 T 4 X X
一般科目 死生学 T 4 X X
一般科目 生命倫理 T 4 X X

大学改革支援・学位授与機構より学位を得ようとすると、まずは大学で看護専門科目より16単位、一般科目より15単位を修得する必要があります。そこで武蔵野大学 通信教育部 看護学コースでは表の通りの科目を提示してきていて、ここから必要な単位数分の科目を好みに応じて履修できます。私が選んだのは「履修」列にXで示した科目です。

ちなみに「方法」列に示したアルファベットの意味はこの通り。

  • M メディア授業(video on demand) + 最終テスト
  • R レポート(1~2回) + 最終テスト
  • S スクーリング
  • T 小テスト(複数回) + 最終テスト

私の科目の選択基準は簡単。できるだけテストで終える。これに尽きます。地理的にスクーリングが難しいのでスクーリングは端から除外。オンラインで完結できるテストかレポートかではテストの方が楽だろうと。レポートをどの程度の品質で仕上げるのかでもその楽さは変わりますが、かつて某C大学で学んでいた頃、私標準品質ではテストの方が楽だったのですよ。なのでテストを基本に、やむを得ないところはレポートを入れる形で組んでみました。

テストはオンラインで受けられますから、言ってみれば何でも持ち込み可能のテストです。それにもかかわらず多肢選択式ですから楽勝。教科書めくって調べるの、あるいはGoogle先生に聞くのが得意な人は読まなくても通せるんじゃないでしょうかね。実際に小テスト一つでは試してみましたが、通せます。とは言え全てをそんな作業にしてしまうのももったいないかなってことで、ざっと教科書を読んでテストに臨むという形で「修得」列にXを示した科目を修得してきました。1ヶ月間でテスト科目は全部終えたよ。わーい。

履修に2年掛ける計画だったのですが、こうなると半期で履修を終えてもう半期で学修成果レポートを書こうかなと。そう、学位を得るには単位を得るだけではダメなのですよ。この3ステップが必要。

  1. 必要単位を大学で積み上げる(今ここ
  2. 学修成果レポートを大学改革支援・学位授与機構に提出する(4月 or 10月)
  3. 筆記試験を大学改革支援・学位授与機構で受ける(6月 or 12月)

人によっては4月からの単位積み上げつつ併行してレポートを書いて10月に提出するのかなと思いましたが、単位積み上げ条件が「1年以上にわたって授業科目を履修し,31単位以上」 *1 なのでそれはできないのですね。何にせよ私には無理ですが。晴れた休日にはバイクで旅に出ないといけません。

おもしろい一般科目、おもしろくない看護専門科目

武蔵野大学看護学コースに決めた際、おもしろくないなと思っていたのが一般科目の構成です。大学改革支援・学位授与機構の要件としては何ら制限がないのが一般科目の内容。文学、法学、経済学、政治学、何が入ってきてもいいところなのです。ただ武蔵野大学的には専門学校卒看護師を対象にした「看護学コース」なので、看護学に関係あるのを選んできたのでしょう。今一度経済学を学び直したり、文学の香りを味わったりしたかったのに。残念、と思ったのですが。実際には結構おもしろかったです。「心理学概論」は概論なので退屈なのは仕方ないとして、「臨床心理学」は卑近な実例から展開するので相槌を打ちながら考えることができました。「死生学」と「生命倫理」はなかなかエキサイティングです。思想に踏み込むこの2科目、そりゃおもしろいですよ。最初の大学生時代からですかね、宗教についてちょこちょこ勉強してきたのがここでまた深まったというか。え、そこなの? って、そこですよ。

あれこれ経てきた人の次の学びでの楽しみ方には、新しいものを新しく感じるだけでなく、新しいものをお気に入りの視座から味わうってのもあるのです。いやはや、お上の言うリカレント教育を実践しているんじゃないのかしら。我が国におけるリカレント教育なんて幻だと思っていますけどね。

一方で看護専門科目はおもしろくない。なぜなのかを考えてみると、まさにその考えてみるって部分がないからなんだと思うんですよ。教科書の内容は制度の説明が多く、そうなのねで終わってしまう。制度を作ろうって話ではなく、制度に則った仕事をしようって話ですからね。覚えているか覚えていないかの世界。そんなもの今時頭を使うべきことじゃないでしょう。とまあ、おもしろくありません。そんな中「高齢者看護論」は認知症ライフパートナー検定試験の見直し的なところもあって臨床で役立ちそうという観点でおもしろいところはあったかな。Thomas KitwoodのPerson-Centered Careは来年の予想問題にしようっと。看護師向けの科目なんだから、考えさせないまでもこーゆー実践的なのを並べたらいいのにね。

考えるか考えないかってのはそれぞれの科目で、昨今の看護界隈で散見されるspiritualという言葉をどう扱うのかに表れていました。「死生学」や「生命倫理」では文化や宗教にまで踏み込んで説明されるのに対し、「高齢者看護論」では何の説明もなくさらっと流し、「健康政策論」では言葉としてどう訳すのかという内容。看護界隈にいる私としては恥ずかしくも悲しいことですよ。

残るはレポート作成

さて、残るはレポート科目2つとメディア授業1つ。後者は6月からなので単純にそれ待ち。レポートは手間がかかるので後回し、にしているわけではありません。ひとまず1本は書いて提出済み、評価が返ってくるのを待っています。こんなもんかなで書いてみたので、評価によって少し具合を変えつつ一気に片付けるつもりです。

夏前には単位が積み上がるかな、どうかな。

各科目教科書紹介

履修済み科目の教科書紹介。ちなみにテストは教科書に書いてあることを問われるだけで、深い問題はありません。誤字脱字やコピペ誤りでぐちゃぐちゃになった選択肢を深読みする必要はたまにありましたが。

文献研究法

Amazonにないのね。60ページとペラい。上述の学習成果レポートを書くための指南書なんだけど、これで書けるようになるとは到底思えん。Amazonで人気のレポート作成指南書をどれか1冊買った方がいい。

『論文の教室』は私も最近読んで刃を研いでおいた。

高齢者看護論

日本看護協会出版会が教科書を出していたとは。第一章の時点で参考文献の孫引きを決めてくる看護方面らしい教科書。

看護学校時代に使ったメヂカルフレンドの記憶と比べて、医学的に細かいところに触れている印象がある。国家試験を通すという観点では行き過ぎだろう。看護学生より看護師が読むことを意識しているのかも知れない。網羅的で病棟看護師的にはこれ1冊を改訂の度に勉強しておけば万全感がある。認知症に1章丸々割く手厚さも臨床向き。

精神保健看護学

南江堂の精神看護学は2冊構成で、こちらは概論的な方。歴史、制度、精神保健基礎。

患者の理解にバイオ・サイコ・ソーシャルモデル *2 を猛プッシュしているんだけど、これは今の流行りなの? それともこの教科書の癖? どうでもいいけど「バイオ・サイコ・ソーシャル・モデル」じゃねーの?

「一般病床における精神看護」は素敵な章。多くの看護師にとって精神疾患とのふれあいは精神科以外でだからね。看護学生的にも実習で役立てられるんじゃなかろうか。

健康教育論

メヂカルフレンド社の教科書。表紙の雰囲気変わったなぁと思ったら、看護師ではなく保健師向けの教科書。教育論とは銘打っているが、世にある制度や教育の場について説明する内容。読みにくい部分が結構あり、日本語がいまいちな感じを受けた。

健康政策論

医学書院の教科書。こちらも保健師向け。書名は行政論となっているが、内容は保健医療福祉制度がひたすら並べられているだけ。1冊まるごと頭に入れられればあらゆる場面で使える制度がわかり便利だろうが、私の頭には到底入りそうにない。

在宅看護マネジメント論

メディカ出版のナーシング・グラフィカ。A4変形判で図表多めという特徴があったシリーズですが、最新版は他社と同じB5になったんですね。ナーシング・グラフィカは私が看護学生だった頃にできた新しい教科書で、これで揃えるところは少なかったのでしょう。そりゃサイズが合わないと不評だよね。ちなみにA4時代のこの教科書を看護学校で使いました。地域包括ケアシステムの図には見覚えがある。今も図表は多めで、図表だけで多くの要点を理解できるのが素敵。

在宅看護に関する状況と制度をが説明されている。メディカの在宅は2冊構成で、看護技術はもう1冊の方。私が以前に使った版と比較すると、最後に海外の在宅看護を紹介していることが違いなのだろうか。硬直した我が国の看護業界でこの手の紹介があっても「で?」と言うしかないし、それはメディカも理解しているはず。それでも写真まで入れてしっかり紹介するのはナーシング・グラフィカとしての矜恃なのだろう。

科目名の「マネジメント」がどの辺に出ているのかはわからなかった。ちなみに同じ教科書でやってた看護学校時代の科目名は「在宅看護論」だったはず。

心理学概論

廃業したおうふうの教科書。何らかの形でライセンスを受けてオンデマンド印刷してるっぽい。

そこまでしてこの教科書に固執する理由もないように感じたが、心理学の古典的な説を網羅しているという点では概論にふさわしい内容ではある。通信制大学だと受け取った教科書を数年後に使うという場合もあって、その経過措置を意識していたら惰性になってしまったとか、そんな感じだろうか。

医学書院の系統看護学講座やメヂカルフレンド社の新体系看護学全書にある『心理学』でいいんじゃねーの? と看護学校卒の私は思うのですが、武蔵野大学通信教育部的には心理学専攻にある科目としての心理学概論の教科書なので看護の教科書を選ぶわけにはいきませんな。それにしたって他にあると思いますけどね。

臨床心理学

学生を登場人物にした事例や読者が実際に行うテストを題材に抑うつ、対人不安、統合失調症、精神病理を探検する1冊。これは学生向けの教科書としては素晴らしい選択。

某IT業界ではその手の心の病が常々大流行しているので、マネージャー研修とかで採用したらいいと思う。大流行に慣れすぎた結果がスルー力の強化、よくて産業医、産業保健師送りになっていて、なぜ流行してしまうのか、防ぐ手立てはないのかというところに真剣には踏み込めていなかったように私には見えた。まずはこれ1冊読んでみて。

死生学

2章にして「死生・宗教・スピリチュアリティ」である。これは盛り上がらざるを得ない。

しかしこの教科書の一番熱いところは「マンガで死生について考える」であろう。「なぜマンガなのか」という断りは立項してまで記されており、あれこれ能書きを並べた後に筆者である山崎浩司はこう言うのさ。

ただし、今回マンガに注目する最大の理由は、筆者がマンガを好きであるからである。

(石丸昌彦, 山崎浩司. (2018). 『死生学のフィールド』. 放送大学教育振興会. p75)

キレッキレじゃねぇかよ。なお、取り上げているマンガは『バガボンド』である。美少女キャラ満載作品じゃなくてよかったのか。

あ、本当にいい教科書ですよ。死生学というか、生まれる死ぬを考えてみたくなったら読んでみて。昨今、USで盛り上がっている人工妊娠中絶の話も入ってます。今やそんな場面もないんでしょうが、飲み屋でニュースを語るときにも使えます。おすすめ。

生命倫理

上述の死生学と一部重なったりもする生命倫理の教科書。各章、各テーマで事例を1つ挙げて導入するのは読みやすくていいですね。総じて医療をどう人間に適用するのがよいのだろうかと考えられる一冊。癖っぽさがない落ち着いた教科書にもかかわらず読みやすい。

当然ながらインフォームドコンセントについても真っ当に丁寧に書かれているのですが。

署名しなければならないたくさんの同意書を目の前にすると、これが本当にインフォームド・コンセントの目指したことだったのだろうか、と疑問が湧いてくる。

(玉井真理子, 大谷 いづみ. (2011). 『はじめて出会う生命倫理』. p.115)

その疑問を投げっぱなしなのは教科書としてどうなのかなと思いましたが。

ところで生命倫理がbioethicsの訳語なのはみなさんご存じかと思いますが、bioethicsは地球環境を守るための思想や行動を指すものだったってご存じでした? 私はこの教科書を読むまで存じませんでした。

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今ひとたびのわれを待たなむ

突然ですがこの春より再び学生となりました。

Learn nursing again. We're still using paperbacks as textbooks ordinarily in Japan.

負けたままではいられない

とは言え看護師をやめて学生になったわけではなく、兼業の通信学生。武蔵野大学 通信教育部 看護学コースの科目等履修生になりました。

住みにくければ最低5年はいると決めて稚内にやってきて、とても住みにくいと言うか生きにくいところなので稚内で5年目を迎えました。年功序列の勤務先で形式的に敬われるようになっては私も終わりだなとも思っておりまして、向こう何年かでは出て行かねばならないなと考え出したところです。あ、別に暗い話はないんですよ。楽しくやってます。

5年間というのはそれぐらい住めば地域を堪能できるだろうと言うほかに、履歴書を作るためでもあります。看護師としての経験5年以上の求人や、経験5年以上で上級的な扱いを受けられる求人などを見かけますので。その辺を考えますと忘れちゃいけないのが私の学歴。看護においては専門学校卒、専門士なのですよ。文字通り学がない。大学卒、学士に比べると入職時月給で2万ぐらい落ちます。長期勤続を考えていない私にとってこの差は気になってしまいます。稚内を出る前に学士にアップグレードしておいた方がよさそう。とゆわけで、大学改革支援・学位授与機構による学位授与制度で単位積み上げ型の学士を得ようとなったわけです。

尤も単に学位を得ようと考えたと言うよりは、単位を取ることすらろくにできなかった過去2回の通信教育制大学卒業失敗の雪辱を果たそうという考えもあってのことです。看護学生として学校に戻ってからは資格試験を受け続けていて、空き時間に勉強して試験を通す訓練を積んできました。今ならいける。I'm confident.

なお、積み上げる必要のある単位数は31単位。学部卒業に必要な124単位に比べ圧倒的に少なく、見た目としてはいける感があります。フルタイムで1年間やって取る単位数とも言えるなどと計算してはいけない。

なぜ武蔵野大学?

  • 学士(看護学)に必要な積み上げ単位が揃う
  • スクーリング不要
  • 試験やレポート提出がオンラインで可能
    • 紙出力や手書きが不要
  • 学費が安い
    • 初年度20万円
    • 私は2年で単位を取ろうと考えていて+6万円

こんなところですかね。COVID-19の大流行のおかげでオンライン教育ってのは一大潮流ですから、スクーリングなし、オンラインで完結する通信制大学は当然増えていくのだろうとは思いますが。今のところ、バチッとはまるのが武蔵野大学でした。

決めてから知ったのですが、武蔵野大学の新しいキャンパスは有明にあるんですね。最寄り駅はりんかい線国際展示場駅ゆりかもめ東京ビッグサイト駅。妙な親近感を感じる。

早速2単位獲得したあとに

今日、いや、日付が変わったので昨日4月15日から履修開始となりまして、軽くジャブをと「健康教育論」の2単位を修得してみました。今回はいける。I'm confident.

ま、各科目の話はまた今度。


単位積み上げたあとの学修成果レポートで使えるらしい本で絶版故に値が上がってる。オクムラ書店から改訂版が出るとのことだが、いつになるのかね。この手のものは読まずに通すのが私っぽい気もするが。

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第111回看護師国家試験を味わう(5) 採点除外等の取扱いをした問題

第111回看護師国家試験の合格発表が昨日なされました。サクラサクと連想し2023年1月をめどに廃止予定の定文電報*1に思いを馳せたりもしたのですが、サクラサクは定文ではありません。そもそも大学によって違った*2そうです。毎年この時期にこれを調べて「あ、そうだった」と思っている気がします。

強い気持ち、強い自愛

さて本題。当blogの注目は合格発表と同時に出される採点除外等の取扱いをした問題です。

111回 問題番号 除外理由
午前1 難度
午前6 誤り
午前34 誤り
午後7 難度

発表はこちら。

午前1から除外する強い気持ち。己こそがルールだという強い自愛。見習いたいですね。難度で「正解した受験者については採点対象に含め、不正解の受験者については採点対象から除外する」ってのは合格率調整用でしょうから特に触れることはありません。

味わいたいのは誤りの2問。午前6が看護方面が愛して止まないマズローの基本的欲求。午前34も過去問で見かける健康に関する「~宣言」について。それぞれ明日以降堪能していきたいと思います。実は昨日からそこを含め記事を書いていたのですが、予想外に掘り下げてしまいまだまだ時間がかかりそうなので冒頭を切り取ってひとまずこの記事にしています。解いたときには専門外、興味の外とスルーしたんですけどね。いずれも単純に誤りとして受け止めるなら、過去問と変えようとして捻りを利かせたら失敗した的な内容です。

なお、当blogにて誤りではないかと指摘していた午前80には何の言及もありませんでした。んー、理解しかねますね。

以前はここで日本看護学校協議会の物言いと対比していたりしたのですが、去年、今年と物言いがないので省略。あれはあれで興味深かったのですが。


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第111回看護師国家試験を味わう(4) 怪しさにお役所仕事を垣間見る(午後76)

三大なんちゃらの怪しさ

平成27年(2015年)時点での世界の三大感染症に入るのはどれか。

  1. ポリオ <急性灰白髄炎>
  2. マラリア
  3. 天然痘
  4. 麻疹

(第111回看護師国家試験 午後76)

「三大なんちゃら」とか来たら疑ってかかるのは基本。諸説あることは少なくありませんし、そもそも言ったもの勝ちなんてことも。

ちなみに受験者の選択率はメディックメディア「ネコナースの合格予報」(更新日 2022/3/05 19:34 解答者数 45546人)によると選択肢順に 9%、57%、14%、19% 。天然痘の世界根絶宣言がいまいち響いていない感じがするのは感染症の問題において悲しい気もしますね。

さて、早速「三大感染症」をsite:mlhw.go.jpにしてGoogle先生に聞いてみますと、「これが三大感染症です」という情報は出てきません。説明文書の中で単語は使われているけど、ぐらいの感じです。例を挙げましょう。

c 3 大感染症の状況

3大感染症であるHIV/AIDS、結核マラリアの状況は「表2-00 三大感染症のWHO西太平洋地域における比較」のとおりである。

厚生労働省大臣官房国際課「2009~2010年 海外情勢報告」 のうち 「フィリピン」 より)

もう1例。

(5)-1 グローバルファンドによる三大感染症対策への支援

○ 2000 年の九州・沖縄サミットで日本が提唱し、2002 年にエイズ結核マラリアの三大感染症対策のための資金支援機関として設立された「世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)」について、2012 年から 2016 年までの 5 か年計画で開発途上国における三大感染症から 1,000 万人を救うことが目標とされている中で、我が国として、第4次増資期間(2014 年~2016 年)も引き続き支援 23を推進し、開発途上国における三大感染症の予防・治療・ケアの実現や保健システム強化の促進を遅滞なく進める。【外務省】

(国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議「国際的に脅威となる感染症対策の強化に関する基本計画」 より)

これがもう種明かしになっていますが、厚労省の管轄は主に国内であるのに対し彼らの言う「三大感染症」は主に海外の問題。故に厚労省は積極的な情報発信を行っていないようです。三大感染症は外務省管轄。これぞ縦割り、お役所仕事。

1.三大感染症の現状

 HIVエイズ等の新しい感染症,また,近い将来克服されるとみられたにもかかわらず,再び大きな問題となっている結核マラリア等の再興感染症は,その伝播性や対策に要する経費負担の大きさから,一国のみで解決できる問題ではなく,世界各国が協力して対策を進めなければならない地球規模の問題です。特に開発途上国にとっては,住民一人一人の健康への驚異であるだけでなく,社会・経済開発への重大な阻害要因となっています。

HIVエイズ(2009年)

(1)世界のHIVエイズ感染・患者総数 3,330万人

(2)年間新規HIV感染者数 260万人

(3)2009年間エイズ死亡者数 180万人

[2010年 UNAIDS統計]

結核(2009年)

(1)年間発病者数 約940万人

(2)年間死亡者数 約170万人

[2010年 WHO世界結核対策報告書]

マラリア(2009年)

(1)年間罹患者数 2億2,500万人

(2)年間死亡者数 約78万人

[2010年 WHO世界マラリア報告書]

(外務省「三大感染症について」 より)

これが三大感染症であるという明確な説明がなされていないところにまたお役所仕事を感じてしまうわけですが、彼らの言う「三大感染症」とは

のことのようです。

意外なのは他の省庁の見解を無視した実績のある厚労省、看護師国家試験が、外務省の見解を引いていることです。省庁のヒエラルキーがあるんでしょうかねぇ。厚労省的認識としては外務省、厚労省経産省/環境省という序列? まあ、環境省なんか環境庁でしたからね。

何にせよ、上述を踏まえて正解は2。ここまで調べなくてもわかるだろうと言われそうな気もしますが、まだまだ調べてみましょう。

ちなみに英語圏での同様の表現はBig three infectious diseasesになるようです。*1

本当に三大感染症と言えるのか

三大感染症を勝手に定義するのは結構ですが、本当に三大というに値するのか、世界に最も影響を与える感染症3つなのかを調べてみましょう。WHOに死因と死者数統計を聞いてみます。データソースとしてWHO 「Global health estimates: Leading causes of death」 からダウンロード可能な Global Health Estimates 2019 Summary Tables を使用しました。

世界の感染症による死因 上位10(2015年)

Cause 死因 Deaths
1 Lower respiratory infections 下気道感染症 2,573,038
2 Diarrhoeal diseases 下痢性疾患 1,670,058
3 Tuberculosis 結核 1,310,239
4 HIV/AIDS 後天性免疫不全症候群 819,484
5 Malaria マラリア 459,077
6 Meningitis 髄膜炎 264,039
7 Measles 麻疹 155,912
8 Whooping cough 百日咳 116,087
9 Encephalitis 脳炎 73,383
10 Tetanus 破傷風 55,039

なるほど。疾患名で分類させたら結核HIV/AIDS、マラリアですかね。

Lower respiratory infectionsとDiarrhoeal diseasesはデータソースにおける最小の分類です。前者の代表例は気管支炎や肺炎、後者の代表例はコレラロタウイルス感染性胃腸炎、下痢原性大腸菌感染症、細菌性赤痢、腸チフスです。なぜここが細かく分類されないのかはわからなかったのですが、途上国では実際の鑑別が難しくカウントしきれないためなのでしょうか。

ついでに世界の死因 top 10 を見てみよう

同じデータソースから、看護師国家試験で出る感じの分類で「十大死因」を出してみましょう。まずは肴の問題の対象となった2015年から。

世界の死因 上位10(2015年)

Cause 死因 Deaths
1 Malignant neoplasms 悪性新生物 8,590,892
2 Ischaemic heart disease 虚血性心疾患 8,372,294
3 Stroke 脳卒中 5,848,042
4 Unintentional injuries 不慮の事故 3,076,592
5 Chronic obstructive pulmonary disease 慢性閉塞性肺疾患 3,014,102
6 Lower respiratory infections 下気道感染症 2,573,038
7 Diarrhoeal diseases 下痢性疾患 1,670,058
8 Alzheimer disease and other dementias アルツハイマー病およびその他認知症 1,338,979
9 Diabetes mellitus 糖尿病 1,333,241
10 Tuberculosis 結核 1,310,239

国内が悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患、老衰であることを考えると、世界では不慮の事故が目立ちますね。そして日本では死因としてまず挙がらない下痢性疾患がかなり上にいるのが特徴的です。安全で清潔な国、日本です。さらに言うと、糖尿病とCOPD。いずれも日本でよく聞く病名ですが、これらが直接の死因となったというのは聞いたことがないかと思います。これが日本の医療水準を示しているのでしょう。

個人的に注目したのはAlzheimer disease and other dementias、そして老衰がないこと。老衰の英語表現はICD-10的にはR54 Age-related physical debility、ICD-11的にはMG2A Ageing associated decline in intrinsic capacityですが、データソースには項目が見当たりません。世界的には老衰を主な死因とすることはないってことなのでしょう。その代わりの如くあるのがAlzheimer disease and other dementias。日本語で認知症と書いてしまうと「え? 認知症で死ぬの?」と思われそうですが、認知症とは症状の呼び名ですからね。不可逆な脳の器質的変化、要は脳が壊れてしまうことが基礎にあると説明されれば死因としても納得がいくところでしょう。例えば肺や心臓に問題がある患者には昨今話題の人工呼吸器やECMOを使えば生命を維持することが可能となりますが、使わなければ死亡となります。認知症により自力で生活できなくなった人が介助を得れば生命を維持することが可能なりますが、介助がなければ死亡となります。そういうことですかね。

現時点で最新の2019年版はこちら。注目は三大感染症が上位10死因から消えたこと。

世界の死因 上位10(2019年)

Cause 死因 Deaths
1 Malignant neoplasms 悪性新生物 9,296,641
2 Ischaemic heart disease 虚血性心疾患 8,884,887
3 Stroke 脳卒中 6,193,978
4 Chronic obstructive pulmonary disease 慢性閉塞性肺疾患 3,227,873
5 Unintentional injuries 不慮の事故 3,159,247
6 Lower respiratory infections 下気道感染症 2,593,098
7 Alzheimer disease and other dementias アルツハイマー病およびその他認知症 1,639,085
8 Diarrhoeal diseases 下痢性疾患 1,519,229
9 Diabetes mellitus 糖尿病 1,496,094
10 Kidney diseases 腎臓病 1,334,324

もはや我々の敵は三大感染症にあらず。と言ってよいのだろうか。


「三大」で検索したら出てきた。政商ですよ。気になるじゃないか、読んでみよう。

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